23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「宇宙米のミゾキーリ除草終了」2021年文月1号

 自然栽培「林さんちの宇宙米」の溝切り機によるミゾキーリ除草をしました。さらに紙マルチ栽培の田んぼの草取りとまさしく草との戦いの日々です。それでも今月からお盆明けまで週休二日になる林さんちです。そしてもう稲刈りの準備に突入しました。

音声SNS スタンドFM 宇宙米のミゾキーリ除草終了
https://stand.fm/episodes/60e006dc0f804f00064b1919

  在庫メーター     空←―――――――満
宇宙米          ■■■□□□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■□□□□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  □□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■□□□□□□□
普通にミルキークィーン  ■■□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■□□□□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■□□□□□□

詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・宇宙米のミゾキーリ除草終了

 林さんちの宇宙米は、農薬を一切使わないので他の方法で草を抑える必要があります。最初の3年間は、チェーン除草と言ってパイプにタイヤチェーンを何本も付けて田んぼの中を引いていました。でもこれがまったく効かず結局人力除草のテデトールをすることになって大変でした。そこで次に考えたのが竹ぼうき除草。これは、かなり効果ありと感じました。ところが最初の頃は、4回ほど出来たのですが段々と土質が粘り強くなって土が前輪に絡んでそれが落ちて横の苗を潰してしまうようになります。それでは、せっかく植えた貴重な苗が無駄になります。そうなると補植のテデウェールの量が増えてしまい田植えの意味が無くなります。今年に至っては、1回が限度の田んぼが多くなってしまいました。

 そこで草の生え方を良く観察すると田植え時と竹ぼうき除草の時に通った轍には、草が生えていません。だったら竹ぼうき除草の通る列をずらしながらやれば良いのでは?と思いやってみたこともありますがそうなると条間のズレで踏んづけてしまう苗が多くなってさらにターンでは、枕地の苗が全滅してしまいました。困ったなと思っていたら社員さんでJAののいちの溝切り機の実演機を借りて来ました。溝切り機とは、湿田の排水を促すための溝を掘る機械です。でも林さんちは、乾田地帯なので必要なかったのですが一部で軟らかい田んぼがあるとのことで借りて来ました。そして使ってみると溝も掘れるけど草も結構抜けている。これって使えるんじゃない?と思い宇宙米の田んぼで使ってみました。名付けて「ミゾキーリ除草」です。

ミゾキーリ除草開始!・自然栽培「林さんちの宇宙米」・2021
https://youtu.be/fC95XfRAK60

 ところが溝切り機は、1条用です。5条植え田植え機なので5条のうち2条は、田植え機の轍があるので残り3条部分を走るとは、言え相当の本数になります。さらに林さんちの田んぼは、小さいのでターンの回数も多い。ターンの度に向きを180度変えるのに四苦八苦しました。最初は、力づくで持ち上げていましたが体力が持ちません。そこで90度づつ曲げてみたり、アクセルターンで180度ターンしてみたりしましたが試行錯誤しているうちに3日目に私の腰が悲鳴を上げてしまい90aのうち20aを残しダウン。残りを社員さんにしてもらいました。なぜ一人でやっていたかと言うとこういう効果があるかどうか分からない実験的で無謀な作業を社員さんにやらせたくなかったからです。でも結局迷惑をかけるはめになってしまい反省。

ミゾキーリ除草チーム結成・みんなでやれば楽勝です・2021
https://youtu.be/LzXC1h-WKso

 そこで今年は、みんなで交代でやることにしました。昨年の結果を見て効果もある程度あると自信を持ったのもその要因です。そして昨年の試行錯誤の末に編み出した技が「袖つり込み足式ターン」まあイメージですが、、。まず前に傾けて後ろの排土板の水を排水してからひょいと持ち上げて腰を中心にクルリンパと回します。その時、骨盤は、回さず腰回りに沿って溝切り機を回すイメージでやるとかなり楽になりました。でも楽と言っても相手は、泥の中にある20キロの機械ですので回数を重ねるとキツイ。そこで社員さんと2往復交代ですることにしました。これは、相当楽で最大で4人でやった時は、パラダイスです。余裕が出来たのでこの日は、お約束のバイクヘルメット被って「ミゾキーリライダー」をしました。

自然栽培「林さんちの宇宙米」の溝切り機でのミゾキーリ除草終了・2021
https://youtu.be/lyHlnxmTjsk

 そして昨年は、4日間かかったミゾキーリ除草も余裕の3日間で終了出来ました。私の身体も無事に乗り切ることが出来ました。さらにミゾキーリ除草した跡には、草が大量に抜けて浮いていて気持ちが良かったです。というかミゾキーリ除草するのは、縦のみで苗と苗の間は、出来ないのにこの量には、ミゾキーリ除草の効果の大きさと共に草の生命力には、驚きます。そしてこれで自然栽培「林さんちの宇宙米」の除草は、終了となります。よほどのことが無い限りは、人力除草のテデトールは、しない予定です。これからの宇宙米の生育が草に勝ってくれることを祈っています。

2、もう稲刈りの準備開始です

 田植えが終わったのでライスセンターから田植え機を秘密基地に格納して稲刈り機械のコンバインを搬入します。でもいつもなら田植え機3台を格納するのですがメインで使ったクボタ・NW5の整備がまだ終わってないので紙マルチ田植え機と竹ぼうき除草で使ったクボタ・NSU55の2台を格納しました。その際に必ずバッテリ端子を外します。付けたままだと放電してバッテリーが痛んで寿命が短くなります。さらにガソリンエンジンの田植え機は、キャブフロートのガソリンを排出します。そうしないと1年後に劣化したガソリンがキャブを詰まらせます。ただ倉庫に格納すれば良いわけでなくこういった手順をキッチリしないと来年痛い目に遭います。

 バッテリ端子の取り外しと接続の基本。「外す時は、マイナス端子から」「接続は、プラス端子から」を守ります。理由は、マイナス端子は、ボディに接続された「ボディアース」状態なので外すのも接続もマイナス端子が接続された状態でプラス端子を触ると工具の金属部分がボディーに触れただけで熱を帯びたり火花が飛びます。最悪、火災にもなるので要注意です。その基本に沿って田植え機のバッテリ端子を外し次は、コンバインのバッテリ端子を接続します。ところがコンバインは、さすがに大きいので出すのがギリギリです。なんとかスレスレで出してライスセンターへ搬入しました。これから稲刈りに向けての本格整備の開始です。もう稲刈りまで45日を切ったので頑張ります。

田植え機を秘密基地へ・コンバインをライスセンターへ・2021
https://youtu.be/srA1ovdxqMw

             令和2年産       新米発売日
宇宙米          11袋/39袋   28%   9月19日
女王さまミルキークィーン 68袋/332袋  20%   9月12日
超普通じゃないコシヒカリ 36袋/304袋  12%   9月15日
普通じゃないコシヒカリ   0袋/342袋   0%   9月12日
普通のコシヒカリ     91袋/354袋  26%   9月 4日
普通にミルキークィーン  14袋/87袋   16%   9月26日
ハナエチゼン       64袋/266袋  24%   8月23日
ひとめぼれ        114袋/294袋  39%   8月29日