23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「種籾の準備開始です」2019年弥生2号

 3月7~9日まで2泊3日の出張や農業関係の会合がテンコ盛りですが育苗ハウスも張らないといけません。どんどんと春らしいお天気にもなって来ているので少々焦り始めて来た林さんちです。


   在庫メーター     空←―――――――満 
宇宙米          ■■■□□□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■□□□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■□□□□
ハナエチゼン       ■■■■□□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後


1.今週の林さんち・・・種籾の準備開始です


 3月1日にカキモチを下ろして速攻でJAから種籾が届きました。それを例年のごとく出芽させるためにメッシュの袋に詰め込み開始です。でも種籾が届いた瞬間から品種間違いとの戦いが始まります。そのために長い間メッシュの色は、品種ごとに決められています。ハナエチゼン=黄 ゆめみづほ=緑 ひとめぼれ=赤 コシヒカリ=青、ミルキークィーン=白 カグラモチは、5月に種まきで間違えようがないので青を使用。しかも袋詰めの指示書もその品種ごとに色で表現して視覚的にも分かりやすくしています。その後の苗出しのハウスの図も同様です。


品種色分けで種籾を詰めます・ミスは、絶対に許しません・2019
https://youtu.be/sN9_GABRt3k


 JAの育苗センターに至っては、もっと徹底されていて使用したメッシュ袋は、毎年廃棄しているそうです。林さんちのような会社組織でなくて不特定多数の農家さんが当番で集まって作業するのでリスクが高いのでしょうね。林さんちは、社員さんがやるのでそこまでは、しないにしてもとても注意して行います。当然複数でやるのですが作業中に担当の移動をするとリスクが高まるので同じ人が同じことをしてさらにお互い監視するようにしています。下には、ブルーシートを敷いて品種ごとに落ちた種籾は、シートを畳んで寄せてから捨てています。そして別の品種を持って来てシートを敷き直す。品種ごとに起承転結させて次の品種に移ります。続けては、行いません。


 そこから先は、種子消毒、種まきと移って行きますがとにかくみんなでお互いに声かけして確認をしながら作業を進めて行きます。特に危ないのが複数の品種を種まきしてハウスに並べる時。ハウスに並べる時は、多くのバイトさんが来ているので油断なりません。かなり分かりやすく仕切ってあるのですがそれでも私やベテラン社員が複数の品種の苗が載ったパレットから動かずに監視しています。そして並べる時も品種が切り替わるところは、苗箱半分空けて次に並べます。ここを以前は、分かりやすくするのと作業しやすくするために2箱分ほど空けていました。でもある時お客様にその空いたスペースに余った苗を置かれたことあり一体どの品種か分からなくなりました。そうなると疑わしい苗は、全部廃棄になります。半箱なら狭いようですがかえって置きようがないので安全だと分かったのです。まあ数年に一度地域で品種間違いした田んぼが出ます。これがまた生育差で良く目立つのです。林さんちもそんなことにならないように今年も気を引き締めて頑張りますo(^o^)o


2、スマート農業の見学に行って来ました


 3月5日に友人に勧められてICT農機の実演提案会に行って来ました。でも行ったのは、ヤンマーさんでコテコテのクボタユーザーの林さんちは、若干アウェー感がありましたがGH5カメラを持参して動画撮影に突入です。最初は、後半のドローンだけ見て帰ろうと思っていたのですがトラクターや田植え機も見てみたいと思い朝の業務を頑張ってなんとか開始時間に間に合いました。でも行くと後半に予定されていたドローンの実演が前倒しで最初にやることに。あれ?と思ったのですがどうも会場横の高圧電線が邪魔でせっかくの自動運転トタクターや田植え機が動かなかったのです。そこでヤンマーさんのスタッフがGPS受信の基地局を持って作動する位置を探して走り回っていたのです。


ヤンマードローンMG-1って凄い性能やね・ICT農機実演提案会in石川・2019
https://youtu.be/xf-zTdMFT2c


 だから最初から来て良かったぁ~と胸を撫で下ろししてドローン実演を見ました。いやぁ~知っていましたが凄い性能ですね。完全にコントローラーから手離ししてもピタりと空中に止まっています。さらに高度も2mを自動的に維持、横移動も散布幅の4mに自動的に移動。そして年内に認可されるABモードに至っては、すっと自動的に4mずれながら行ったり来たりして散布。液剤切れたら自動停止して着陸させて薬剤を入れたら自分で薬剤切れた地点まで戻って散布再開。本当にお利口さんです。私の持ってるホビードローンなんてあっちにフラフラこっちにフラフラとまったく安定しないのに比べると雲泥の違いです。しかしその分、価格が凄い!本体115万、バッテリーが6個で42万、充電器20万、5日間のオペレーター講習で25万、1年に一回の点検で10万、、と諸々で250万円。しかも一人で夏の暑い時にやっていたのでは、危険なので二人必要ってことは、講習で50万円。いやぁ~性能以上にその価格でぶっ飛びました。まあ林さんちは、殺虫殺菌剤を散布しないので必要ないのでホッとしました。


ヤンマー自動運転YR8D&YT5113A・ICT農機実演提案会in石川・2019
https://youtu.be/y6yMtsl_M_Y


 そしてようやくGPS受信できるようになって田植え機とトラクターの自動運転の実演。まさしく「下町ロケット」のあれです。現在、日本では、準天頂GPS衛星「みちびき」が4機上がっています。2023年までに7機が稼動すると劇的に精度が上がるそうです。でも受信機が高価で使えないとのこと。それじゃ意味ないじゃん!ということで残念ながらアメリカとロシアの軍事衛星を使っています。でもこれだと真上にいるわけじゃないのか基地局で受信してやる必要があるみたいです。田植え機は、自動運転出来るけどなぜかアクセルは、踏まないといけないようです。え!完全自動じゃないの?あと8条植え田植え機を使用していましたが通常外周は、1周ですが自動運転は、2周必要です。う~ん田植え機に関しては、直線のみのオートで十分のような気がしました。


 そしてトラクター。ロボットトラクターとオートトラクターがあるそうです。でもその違いが良く分からなかったのですが完全無人で動くのがロボットでオペレーターが乗っているのがオートなのかな。でも朝、車庫から出て勝手に耕して帰って来るわけでないので朝、田んぼに持って行ってさらに1周田んぼを回って形を覚えてもらわないといけない。メーカーとしては、有人のオートとロボットを組み合わせて2台で作業すると効率的と考えているようです。でも実際は、一人でどうやって2台を持って行くの?とかいろいろと課題は、あるらしい。私なら自転車を積むステーをオプションで付けるけどね。あとは、予想通りの高価な機械で目が回った。しかし考えてみれば30年前の携帯も超高価でした。35年前に私が買ったパソコンなんか内部メモリ514KB、1MB5インチフロッピー2スロット、ドットプリンター付きで130万円でした。今だったらガラケーの方がはるかに性能が上です。何事も初めがあるわけでこれからどんどん進化して行くと感じました。でも林さんちでは、買えんけど(* ̄▽ ̄*)


            平成30年産       新米発売日
宇宙米          10袋/38袋  26%   9月24日
超普通じゃないコシヒカリ 167袋/328袋  51%   9月20日
女王さまミルキークィーン 168袋/329袋  51%   9月 8日
普通じゃないコシヒカリ  194袋/352袋  55%   9月 2日
普通のコシヒカリ     195袋/345袋  57%   9月 2日
普通にミルキークィーン  68袋/114袋  60%   9月24日
ハナエチゼン       128袋/315袋  41%   8月18日
ひとめぼれ        186袋/352袋  53%   8月26日

            平成29年産       新米発売日
宇宙米           4袋/65袋  6%   9月22日