23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「赤ちゃんを持つお母さんに食育講演をしました」2016神無月2号

稲刈りが終わった途端に今度は子供達の稲刈り脱穀で予定表が真っ黒クロス
ケ状態です。そして土作り資材散布と同時に来年の米作りの方向性も決めない
といけません。11月には、もう餅つきに突入するので10月は、凄い勢いで
過ぎて行くけど大事な月です。すでにそれらの勢いに押され気味ですが負けな
いようにネジを巻いて行きます。

   在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
宇宙米          ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・赤ちゃんを持つお母さんに食育講演をしました

 稲刈りがようやく終わった翌日の10月4日に加賀市で食育講演に行きまし
た。知り合いの山ん中たまごの堂下さんからこの話を受けたのが確か昨年の今
ごろ。1年越しの企画の実現でした。今までいろいろな講演会に行っているけ
ど女性担当者の場合、なかなか引き下がらずに忘れた頃に再度の要請をしてく
る場合が多々あります。まさしく女の執念を感じます。堂下さんは、小さなお
子さんを持つ子育て世代です。そんな彼女は、ぴよぴよクラブという子育てサ
ークルをやっていて地域で活動しています。最初は、こじんまりしたサークル
で私が食育授業をするイメージでしたが話しをするうちにかなり大きな企画だ
と分かりました。
その時の日記→http://koyo.hayashisanchi.jp/2016/10/post-1964.html

 彼女の所属するぴよぴよクラブだけじゃなくて加賀市のその他のサークルや
行政の子育て支援課と今回は、農林総合事務所の支援も得てどんどん裾野が広
くなっていました。子育て世代のお母さん達の企画で一番重要なことは「託児
」があるかどうかです。そのためには、託児をしてくれる方を手配しなくては
いけないのでお金が必要です。そんな意味で気楽に考えていた私のイメージと
は、違いいろいろな方面からの支援が必要だったのです。勉強になりました。
それでもなかなかイメージが出来ないので一度私の食育の講演を聴いてもらっ
て打ち合わせをしたいと考えていました。

 そんな時に6月16日に小松市で南加賀地区の食生活改善委員のリーダーセ
ミナーで講演する機会がありました。この講演も1年越しの担当者の執念で実
現しました。そういうことにちゃんと堂下さんがアンテナを張っていて参加さ
れていてビックリしました。そこでの私の講演の様子にさらにやる気を増した
ようでした。その後の打ち合わせで山ん中たまごのぶっかけご飯食べ放題のお
誘いに喜んでついて行きました。その時の打ち合わせでなぜ私が食育授業をす
るようなったかの前段の話もして欲しいとなりました。若いお母さん達に天皇
杯の話は、どうなるか分かりませんがこの話をスルーするとただの食育講演に
なってしまうので話した方が良いとなりました。
その時の日記→http://koyo.hayashisanchi.jp/2016/06/post-1856.html

 そして迎えた本番では、会場は、若いお母さん達の熱気でムンムンでした。
そしてさすが女子力が高くて飾りつけや私の似顔絵色紙も飾ってあって雰囲気
を盛り上げてくれていました。そして噂を聞きつけた子育て世代以外の聴衆も
いてさらに盛り上がりました。私の講演を聞く真剣な眼差しを見て食育授業は
幼稚園児を持つお母さんにも有効だけどこういう赤ちゃんを持つお母さんには
もっと大切だと感じました。その後のスタッフを囲んでの昼食会でも赤ちゃん
を産んでからすごく食について勉強するようになったと多くのお母さんが語っ
ていました。そんな意味でも今回の託児を手配しての食育講演会は、とても有
意義でした。またこういう形でやってみたいなと思って帰って来ました。

2.吉岡秀人医師の講演を聴き涙しました

 青年塾20周年記念大会で横須賀に行って来ました。青年塾は、上甲晃氏が
志高い若い人たちを育てようと設立した塾です。http://www.kokorozashi.net/
この塾に縁があって1期生で入塾しました。最初は、2クラス40人でスター
トしましたが今や全国に5クラス1500人のメンバーがいます。今回のテー
マは、「実践」。良い勉強をしたなと思うだけの青年塾ではいけない。大会の
多くが塾生達の実践報告でした。それぞれが地域で社会で素晴らしい活動をさ
れていて凄いなと感じました。そして大会の基調講演がミャンマーで医療活動
をされている吉岡秀人医師の講演でした。http://japanheart.exblog.jp/

 青年塾では、国内だけでなく世界中の志の実践活動を学びに行っています。
その中で最近では、ミュンマー、ベトナムから目を離せない状況です。それほ
どこれら東南アジアの若者達の熱気が凄いのです。そしてミャンマーを訪問し
た際に吉岡医師の活動を見に行きました。その報告を読んである程度は、吉岡
医師のことは、知っていましたが実際にお話を伺うともう涙が止まりません。
まず意外だったのは、海外支援か何かでミャンマーに呼ばれたのかと思いきや
「戦没者慰霊団」の仕事がキッカケでした。ご存知のようにミャンマーは、第
2次世界大戦で日本軍がインパール作戦で敗退。その撤退中に20万人が戦死
するという悲惨な戦いの地です。

 その慰霊のために永年に渡り遺族会と仏教会でミャンマーで活動をしていた
が遺族が高齢のために出来なくなりつつあった。そこで遺族会が戦死した者の
代りに今のミャンマーの国民の命を永らえさせることを望みました。当時のミ
ャンマーは、政治的にも経済的にも破綻していて医療が破壊されていました。
それでも外国の医師を国内に入れて医師免許を発行することを拒んでいました。
でも仏教会の尽力で小児科医の吉岡医師だけが許されたそうです。そこから壮
絶な医療活動が始まります。ミャンマーにも病院はあります。でもそこで医師
は「お金はあるのか?」とまず聞くそうです。そして無ければそのまま帰って
死ぬだけの医療でした。そこで吉岡医師が無料で始めたので国中から凄い数の
患者が集まりました。

 何日も何日もかけて死にかけの子供を抱いてくる親子。でも設備も薬もない
場所での医療。小児科だけなく心臓病や形成外科の治療の子供もたくさん来ま
す。朝5時から夜10時まで何百人もの診察と手術を一人でやりました。そん
な専門外でしかも重度の子供を前に何度も何度も治療を諦めかけたそうです。
しかも無料で治療しているので資金は、吉岡さんが日本から持って来たお金だ
け。それが無くなると終わりです。その度に壁の向こうから声がしたそうです。
「で、どうするん?」人間は、迷った時には、出来ない理由を考えるそうです。
理性=子供達を助けられない。感性=助けられる。の二つの声が頭の中で戦っ
たそうです。でも今の自分を信じられる人が道を切り開くことが出来る。理性
の声を聞くより感性の声を聞くほうが豊かな人生を歩める。と考えたそうです。
どうしてもミャンマーで治療できない場合は、仏教会と協力して日本に搬送し
て治したりしました。

 そんな壮絶な戦いの中でジャパンハートhttp://www.japanheart.org/を設立
ミャンマーだけでなく東南アジアの各地に基点や病院を作って活動をするよう
になりました。こう書けば簡単に見えますが実際の酷い症状の子供達の写真や
その治療の話を聞くと本当にどうしてこんな神業が出来るのかと感じました。
何度も諦めた患者を救って分かったのは「医療とは、命を救うだけでなくそれ
からの人生を救うことが出来る」ということです。そして多くの子供達が新し
い人生を歩んでいました。そしてどうしても救えなかった命もあります。親は
子供の末期の辛い思い出を忘れるのです。だからいかに子供を親に死後も思い
出として生かすことが出来るかを考えるそうです。その時の辛い話を聞いて会
場は、涙に包まれました。

 そしてそんな厳しい生活の中で高齢のため来れなくなった遺族会に放置され
た慰霊碑の前に立つそうです。その時に中から亡くなった兵士から「日本のこ
とはよろしく」という声を聞くそうです。戦争で亡くなった若い兵士達に今の
日本を見せて果たして恥ずかしくないのか?と私も自問自答でした。それでも
こんな凄い日本人がいることに誇りを持つと同時に、自分が迷った時に理性に
従うのか感性に従うのか?多くのことを感じた講演でした。

             平成28年産       新米発売日
宇宙米          28袋/31袋  90%   9月21日
超普通じゃないコシヒカリ 232袋/280袋  83%   9月16日
女王さまミルキークィーン 286袋/322袋  89%   9月16日
普通じゃないコシヒカリ  291袋/353袋  82%   9月 7日
普通のコシヒカリ     467袋/525袋  89%   9月 7日
普通にミルキークィーン  94袋/105袋  90%   9月16日
ハナエチゼン       236袋/315袋  75%   8月17日
ひとめぼれ        367袋/420袋  87%   8月29日