「塩水選は良い種籾を選ぶ作業です」 2016年卯月1号
種まきを3回終えて苗も育苗ハウスに並べました。それと平行して田んぼを
耕しています。苗の管理も重ねて行います。そしてさらに入学シーズンでたく
さんの赤飯の注文もあるので全開の林さんちです。そして長く林さんちを支え
てくれた仲間が一人亡くなりました。春の息吹を感じるこの頃ですが少し悲し
い林さんちです。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
宇宙米 ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通にミルキークィーン ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後
1.今週の林さんち・・・塩水選は良い種籾を選ぶ作業です
林さんちで初めて「塩水選」なるものをしました。これは、塩水に種籾を入
れて浮いた中身の少ない種籾を取り除く方法です。これによって発芽率の高い
種籾を選別出来てその結果良い苗を作れます。この方法は、昔から行われてい
た方法ですが林さんちでは、したことがありませんでした。塩水選をするには、
やはり相当の労力がかかります。そのことを考えると購入した種籾の発芽率で
十分と考えていたのです。ちなみに購入した種籾を塩水選すると3%ほどが浮
くそうです。でもたった3%ならそう考えるのも当然の成り行きです。でも周
囲でも優秀な農家さんは、やはり塩水選を行って素晴らしい米作りをしている
のを見て羨ましく感じていたのも事実です。
ところが林さんちで自然栽培米「林さんちの宇宙米」に取り組むようになっ
て2年目までは、購入した種籾を使用していました。でも3年目は、やはり種
籾も自然栽培米にしようと知り合いから種籾を頂きました。ところが購入した
種籾と違い水に入れただけでも結構な量の種籾が浮いてしまったのです。そこ
でやはり塩水選をしないといけないなと気づきました。昨年の「林さんちの宇
宙米」を籾で20キロ保管しておきました。そして今年は、その籾を塩水選の
経験のあるスタッフにお願いして塩水選してみました。塩は、私が用意、あと
比重計が必要ということで購入してもらいました。
塩水選は、比重1.10~1.15の間で行うとのこと。この比重の数字が
大きいほど塩分濃度の高い水になります。死海のように塩分濃度が高いと人間
も浮いてしまうほどです。だから濃い塩水に種籾を入れると中身の少ない軽い
種籾が浮いて来るのです。ということで30リットルのぬるま湯に塩を入れて
溶かして行きます。そこに釣のウキのような形状で水面からどれだけ沈むかで
比重を計る仕組みの比重計を浮かべます。ところがここで最初から大きな間違
いを犯していました。購入した比重計は、塩水用「ボーメ比重計」というモノ
です。目盛りを見ると10~30となっています。あれ1.14だとどう読む
のかな?とここで疑問発生。スタッフと「きっとこれは、14=1.14と言
う意味だろう」と推測しました。
目盛りの横には、「モチ米」「ウルチ米」「大麦」の範囲が表示されていて
ウルチ米の範囲が13~17となっていたので大丈夫だと思いました。この表
示だと14だと比重が低めになるんだけど?17って1.17は、有りえない
比重やね?と話しながら計って14の塩水濃度にしました。そして種籾をその
塩水に入れるとフワァ~と軽い種籾が浮いてきました。割と強めの塩水濃度で
行った割りには、あまり浮かないなぁ~と感じつつ「なかなか良い種籾だった
ね」と言いながら全部の種籾を塩水選しました。そして動画撮影もしていたの
でさっそく編集に取り掛かっているとスタッフが青い顔して「動画アップしち
ゃいましたか!」と言うので聞くと「ボーメ度と比重は、違うんです」と言う
のです。ボーメ度は、フランスの化学者アントワーヌ・ボーメさんの名前から
取った単位だそうです。調べると比重と濃度では、ちょっと違うらしい。
そんなことよりどう違うかと言うと、比重1.14は、ボーメ度18。だか
らボーメ度14は、比重1.1074となるとのこと。つまり塩水選としては
甘めの濃度だったのです。でも1回やってからやり直すと種籾が水を吸うので
次の温湯消毒の効果が薄れるので出来ません。まあ1.1074でも十分な塩
水選の効果があるはずなので今年は、これで行きます。まあ今年は、ボーメ度
という単位を知っただけで良しとします。
2.バカは世界を救う
3月31日の朝に驚くべき知らせが林さんちに届きました。林さんちの黎明
期を支えてくれた仲間の一人の水渕敏宏さんが急死したというのです。47歳
とまだまだ若いのでとっても驚きました。3月30日に会社に出社しないので
お母さんが見に行ったところ亡くなっていたそうです。心不全でした。水渕く
んは、ブッチーと呼ばれて林さんちのみんなに愛されていました。最初にブッ
チーと知り合ったのは、30年前に青年団に入団して来た時です。ちょうどそ
の頃に餅加工も始めていた林さんちのバイトに誘ってからの付き合いです。そ
して田んぼの仕事もするようになって林さんちの戦力として無くてはならない
存在になって行きました。他の青年団のメンバーもバイトに来てくれてよくみ
んなで遊びました。
林さんちが「お笑い系百姓」を目指そうとしたのもこの頃の楽しい時期があ
ったからです。そのうち林さんちの社員やバイト達でバカーズなるものを勝手
に結成していろんな笑える遊びを考えていました。まずは、コスプレでいろん
な格好をして林さんちのイベントに参加してくれました。白山登山をスーツや
海パンで行ったり林さんちの田んぼのフェスティバルでは、ナース姿で盛り上
げてくれました。その時は、別のコンサートイベントにもナースで参加して超
受けていました。なんせあまりに好評でその後に観客達との記念撮影と握手会
が行われてその後の進行が押してしまったという伝説まで作りました。その後
もいろんなことを「バカは世界を救う」というコンセプトでバカーズで活動し
ていました。
田植えのバイトでは、あまりにも頑張り過ぎてドロドロになってしまい会社
の洗車機で洗われたり。良く農道で車を用水に落としてくれたりとお騒がせな
奴でもありました。餅つきのバイトでは、数多くの伝説的な出来事があります。
搗いた餅を床に落としたので私が「拾ってくれ」と頼んだのに「拾って食え」
と聞こえたらしくてその餅を食べてしまってスタッフ一堂固まってしまいまし
た。また餅つき機の扇風機のスイッチを入れて欲しくて「扇風機を回してくれ
」と頼んだら頭の上にその扇風機を載せて扇風機自体をクルクル回しました。
洗米機の担当の時は、バルブ操作を間違えて外に大量の餅米を流してくれまし
た。これでは、林さんちがヤバイので配置換えでAコープでの販売担当にしま
した。このAコープでの販売の仕事は、ブッチーに合っていたようです。彼の
愛すべきキャラクターで買い物に来る女性達の心を鷲づかみにしてバンバン売
ってくれました。
そんなブッチーも就職が決まってからも時々手伝いに来てくれてとても助か
りました。ところが昨年の暮れに心臓のカテーテル手術をしたと報告に来まし
た。そのことに関しても他人事のように笑い飛ばしながら話すブッチーで「ま
あ煙突掃除出来てバンバンや」と私も一緒に笑いながら話しました。ところが
バンバンではなくてやはり心臓には、まだ何かあったようです。お通夜は、4
月1日のエイプリルフール。きっとこれも手の込んだドッキリをブッチーがや
っていてお経の間に棺から「ゴメンゴメン」と出て来るんじゃないかとみんな
話していました。告別式の後、棺を車に載せる際に私とバカーズのメンバーで
運びながらここで棺を落としてフタが開くときっと「あ~バレタァ~」と出て
来るじゃないかとみんなで話していました。
斎場に行って骨になったブッチーを見ても未だに信じられない気持ちで一杯
です。バカーズの志をこれからも林さんちで引き継いで「23世紀型お笑い系
百姓」を極めて行きたいと思います。斎場の帰り道の桜並木が満開できっと毎
年この桜を見るとブッチーのことを思い出すでしょう。天国に行っても神様や
天使達を笑わせていると思います。バカーズ総帥ブッチーよ永遠なれ。
平成27年産 新米発売日
宇宙米 0袋/25袋 0% 9月23日
超普通じゃないコシヒカリ 133袋/292袋 46% 9月23日
女王さまミルキークィーン 100袋/225袋 44% 9月23日
普通じゃないコシヒカリ 171袋/361袋 47% 9月12日
普通のコシヒカリ 330袋/568袋 58% 9月 7日
普通にミルキークィーン 50袋/105袋 48% 9月26日
ハナエチゼン 179袋/350袋 51% 8月19日
ひとめぼれ 239袋/455袋 53% 8月28日
耕しています。苗の管理も重ねて行います。そしてさらに入学シーズンでたく
さんの赤飯の注文もあるので全開の林さんちです。そして長く林さんちを支え
てくれた仲間が一人亡くなりました。春の息吹を感じるこの頃ですが少し悲し
い林さんちです。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
宇宙米 ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通にミルキークィーン ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後
1.今週の林さんち・・・塩水選は良い種籾を選ぶ作業です
林さんちで初めて「塩水選」なるものをしました。これは、塩水に種籾を入
れて浮いた中身の少ない種籾を取り除く方法です。これによって発芽率の高い
種籾を選別出来てその結果良い苗を作れます。この方法は、昔から行われてい
た方法ですが林さんちでは、したことがありませんでした。塩水選をするには、
やはり相当の労力がかかります。そのことを考えると購入した種籾の発芽率で
十分と考えていたのです。ちなみに購入した種籾を塩水選すると3%ほどが浮
くそうです。でもたった3%ならそう考えるのも当然の成り行きです。でも周
囲でも優秀な農家さんは、やはり塩水選を行って素晴らしい米作りをしている
のを見て羨ましく感じていたのも事実です。
ところが林さんちで自然栽培米「林さんちの宇宙米」に取り組むようになっ
て2年目までは、購入した種籾を使用していました。でも3年目は、やはり種
籾も自然栽培米にしようと知り合いから種籾を頂きました。ところが購入した
種籾と違い水に入れただけでも結構な量の種籾が浮いてしまったのです。そこ
でやはり塩水選をしないといけないなと気づきました。昨年の「林さんちの宇
宙米」を籾で20キロ保管しておきました。そして今年は、その籾を塩水選の
経験のあるスタッフにお願いして塩水選してみました。塩は、私が用意、あと
比重計が必要ということで購入してもらいました。
塩水選は、比重1.10~1.15の間で行うとのこと。この比重の数字が
大きいほど塩分濃度の高い水になります。死海のように塩分濃度が高いと人間
も浮いてしまうほどです。だから濃い塩水に種籾を入れると中身の少ない軽い
種籾が浮いて来るのです。ということで30リットルのぬるま湯に塩を入れて
溶かして行きます。そこに釣のウキのような形状で水面からどれだけ沈むかで
比重を計る仕組みの比重計を浮かべます。ところがここで最初から大きな間違
いを犯していました。購入した比重計は、塩水用「ボーメ比重計」というモノ
です。目盛りを見ると10~30となっています。あれ1.14だとどう読む
のかな?とここで疑問発生。スタッフと「きっとこれは、14=1.14と言
う意味だろう」と推測しました。
目盛りの横には、「モチ米」「ウルチ米」「大麦」の範囲が表示されていて
ウルチ米の範囲が13~17となっていたので大丈夫だと思いました。この表
示だと14だと比重が低めになるんだけど?17って1.17は、有りえない
比重やね?と話しながら計って14の塩水濃度にしました。そして種籾をその
塩水に入れるとフワァ~と軽い種籾が浮いてきました。割と強めの塩水濃度で
行った割りには、あまり浮かないなぁ~と感じつつ「なかなか良い種籾だった
ね」と言いながら全部の種籾を塩水選しました。そして動画撮影もしていたの
でさっそく編集に取り掛かっているとスタッフが青い顔して「動画アップしち
ゃいましたか!」と言うので聞くと「ボーメ度と比重は、違うんです」と言う
のです。ボーメ度は、フランスの化学者アントワーヌ・ボーメさんの名前から
取った単位だそうです。調べると比重と濃度では、ちょっと違うらしい。
そんなことよりどう違うかと言うと、比重1.14は、ボーメ度18。だか
らボーメ度14は、比重1.1074となるとのこと。つまり塩水選としては
甘めの濃度だったのです。でも1回やってからやり直すと種籾が水を吸うので
次の温湯消毒の効果が薄れるので出来ません。まあ1.1074でも十分な塩
水選の効果があるはずなので今年は、これで行きます。まあ今年は、ボーメ度
という単位を知っただけで良しとします。
2.バカは世界を救う
3月31日の朝に驚くべき知らせが林さんちに届きました。林さんちの黎明
期を支えてくれた仲間の一人の水渕敏宏さんが急死したというのです。47歳
とまだまだ若いのでとっても驚きました。3月30日に会社に出社しないので
お母さんが見に行ったところ亡くなっていたそうです。心不全でした。水渕く
んは、ブッチーと呼ばれて林さんちのみんなに愛されていました。最初にブッ
チーと知り合ったのは、30年前に青年団に入団して来た時です。ちょうどそ
の頃に餅加工も始めていた林さんちのバイトに誘ってからの付き合いです。そ
して田んぼの仕事もするようになって林さんちの戦力として無くてはならない
存在になって行きました。他の青年団のメンバーもバイトに来てくれてよくみ
んなで遊びました。
林さんちが「お笑い系百姓」を目指そうとしたのもこの頃の楽しい時期があ
ったからです。そのうち林さんちの社員やバイト達でバカーズなるものを勝手
に結成していろんな笑える遊びを考えていました。まずは、コスプレでいろん
な格好をして林さんちのイベントに参加してくれました。白山登山をスーツや
海パンで行ったり林さんちの田んぼのフェスティバルでは、ナース姿で盛り上
げてくれました。その時は、別のコンサートイベントにもナースで参加して超
受けていました。なんせあまりに好評でその後に観客達との記念撮影と握手会
が行われてその後の進行が押してしまったという伝説まで作りました。その後
もいろんなことを「バカは世界を救う」というコンセプトでバカーズで活動し
ていました。
田植えのバイトでは、あまりにも頑張り過ぎてドロドロになってしまい会社
の洗車機で洗われたり。良く農道で車を用水に落としてくれたりとお騒がせな
奴でもありました。餅つきのバイトでは、数多くの伝説的な出来事があります。
搗いた餅を床に落としたので私が「拾ってくれ」と頼んだのに「拾って食え」
と聞こえたらしくてその餅を食べてしまってスタッフ一堂固まってしまいまし
た。また餅つき機の扇風機のスイッチを入れて欲しくて「扇風機を回してくれ
」と頼んだら頭の上にその扇風機を載せて扇風機自体をクルクル回しました。
洗米機の担当の時は、バルブ操作を間違えて外に大量の餅米を流してくれまし
た。これでは、林さんちがヤバイので配置換えでAコープでの販売担当にしま
した。このAコープでの販売の仕事は、ブッチーに合っていたようです。彼の
愛すべきキャラクターで買い物に来る女性達の心を鷲づかみにしてバンバン売
ってくれました。
そんなブッチーも就職が決まってからも時々手伝いに来てくれてとても助か
りました。ところが昨年の暮れに心臓のカテーテル手術をしたと報告に来まし
た。そのことに関しても他人事のように笑い飛ばしながら話すブッチーで「ま
あ煙突掃除出来てバンバンや」と私も一緒に笑いながら話しました。ところが
バンバンではなくてやはり心臓には、まだ何かあったようです。お通夜は、4
月1日のエイプリルフール。きっとこれも手の込んだドッキリをブッチーがや
っていてお経の間に棺から「ゴメンゴメン」と出て来るんじゃないかとみんな
話していました。告別式の後、棺を車に載せる際に私とバカーズのメンバーで
運びながらここで棺を落としてフタが開くときっと「あ~バレタァ~」と出て
来るじゃないかとみんなで話していました。
斎場に行って骨になったブッチーを見ても未だに信じられない気持ちで一杯
です。バカーズの志をこれからも林さんちで引き継いで「23世紀型お笑い系
百姓」を極めて行きたいと思います。斎場の帰り道の桜並木が満開できっと毎
年この桜を見るとブッチーのことを思い出すでしょう。天国に行っても神様や
天使達を笑わせていると思います。バカーズ総帥ブッチーよ永遠なれ。
平成27年産 新米発売日
宇宙米 0袋/25袋 0% 9月23日
超普通じゃないコシヒカリ 133袋/292袋 46% 9月23日
女王さまミルキークィーン 100袋/225袋 44% 9月23日
普通じゃないコシヒカリ 171袋/361袋 47% 9月12日
普通のコシヒカリ 330袋/568袋 58% 9月 7日
普通にミルキークィーン 50袋/105袋 48% 9月26日
ハナエチゼン 179袋/350袋 51% 8月19日
ひとめぼれ 239袋/455袋 53% 8月28日