23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「普通じゃないコシヒカリは選りすぐりのお米です」2015年神無月1号

8月16日から始まった稲刈りが10月5日で終わりました。昨年より4日
遅れです。これでも雨の中何度も無理やり刈り進んだ結果です。そして稲刈り
が終わった瞬間から来年の米つくりに向けて土作りをスタートします。さらに
大豆の収穫と遅れを取り戻すべくダッシュです。子供達の稲刈りも続々と行い
ます。あれだけ雨だった9月の代わりに10月は好天を希望します(o^-^o)

        林さんちの新米がフルラインナップしました!
           http://hayashisanchi.jp?20151007

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
宇宙米          ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・普通じゃないコシヒカリは選りすぐりのお米です

 林さんちの稲刈りがカグラモチをラストで終了しました。思えば8月16日
からもうすでに雨の洗礼を受けていました。その後の稲刈りは、雨の降らない
日がもうなくてそれでも稲刈りをしない日もありませんでした。つまり毎日中
途半端に降って中途半端に晴れるを繰り返した秋です。まあ稲刈りが出来ると
言っても田んぼは、雨でドロドロでミズスマシのようにフラフラしながらの作
業で大変でした。そして市街地の稲刈りは、稲刈り機械コンバインの足回りに
付いた泥を盛大にアスファルト道路にぶちまけるので片付けに往生しました。

 しかも台風17、18号と連続攻撃でコシヒカリの稲刈り適期の9月上旬は、
本当に雨の中ばかりの稲刈りでした。そして唯一晴れ間が続いた9月14~1
6日の3日間は、「林さんちの普通のコシヒカリ」を刈れずに作業請負の稲刈
りに行かざるを得ず。それでもナゾの研修生の手助けと乾燥機を1日で2回転
使うスーパー段取りでなんとか3日間の予定を2日間に短縮。それなのに「林
さんちの普通じゃないコシヒカリ」に到達した時には、もう雨が降って来てし
まいました。しかし小雨だったのでそのまま稲刈りを強行。その結果、300
坪当り通常は500キロほど収穫できるところを450キロ。つまり田んぼに
濡れたワラと一緒にお米をばら撒いてしまいました。だから今年の「林さんち
の普通じゃないコシヒカリ」は選りすぐりのお米とも言えます、、(ToT)
   http://hayashisanchi.jp/shop/okome/okome12??20151007

 でもなぜそんなに稲刈りを急ぐかと言うと「林さんちの女王さまミルキーク
ィーン」と「林さんちの普通にミルキークィーン」が刈り遅れるからです。ミ
ルキークィーンは、刈り遅れるとお米が割れやすいのです。じゃあコシヒカリ
の稲刈りの途中に稲刈りすればと考えるのですがミルキークィーンは、餅米に
近いお米で少しでも後で刈ったコシヒカリに混じるととても目立つのです。品
種の切り替え時には、乾燥施設や稲刈り機械を掃除すると言っても混ざるリス
クがあります。だからコシヒカリ→ミルキークィーン→カグラモチと言う順番
での稲刈りを強いられるのです。ちなみに通常栽培→無農薬米→自然栽培米と
言う稲刈りの順番も大切です。

 そうやってなんとか雨ばかりの9月中の稲刈りを過ぎたら今度は、ウソみた
いに好天がやって来ました。ですから後半のカグラモチの稲刈りは、パラダイ
スでした。しかし世の中上手く出来たもので調子良く稲刈りをしてたらいきな
り5条のうち真ん中の2条が刈れなくなりました。稲が詰まったのか?と思い
きやなんと刃渡り150センチの稲刈りの刃がポキッと折れていました。さっ
そく専務がスペアを取り付けてくれて事なきを得ました、、「備えあれば憂い
なし」ところが今度は、籾の排出中に一瞬黒いモノが出て来ました、、「??
??」と思い拾ってみると籾排出用の螺旋の部品でした。

 かなり大きな部品でもしも気づかなかったら大変なことになるところでした。
もしこれがそのまま乾燥機に入って中を破損させます。最悪、その中に入った
カグラモチは、乾燥出来ずにダメになる可能性大です。よしんば乾燥機を無事
通過しても籾摺り機を破壊することになります。めったに褒めない専務が「よ
く見つけた。」と褒めてくれたくらいです。本当に神様のおかげとしか思えな
い出来事でした。そんな危機を乗り越えながら無事2015年の稲刈りが終わ
ったことに感謝しています。

2、平飼いの鶏の卵を頂きました

 クラウドファンディング、、ファンドとか投資とかに無縁の私だけどこれだ
けは、投資をしています。今までに「ニートや引きこもりのためのシェアハウ
ス」「雪でつぶれたハウスの再建資金」最近では、「石川県で鶏を平飼いして
いる若手農家さんの井戸掘り」「竹虎さんの竹カー」に投資をしています。ど
れも目標額を達成して実現しています。今まで目標金額に達成しないクラウド
ファンディングが無いのは、それだけ皆さんの共感を呼ぶ志高い投資だったと
私自身も自負しています。この投資のシステムって誰が考えたのか今時のIT
社会と連動してなかなかポジティブな方法だと感心します。

 そして平飼いの若手農家さんは、加賀市の黒崎海岸というところで営農をし
ている堂下さんと言います。海沿いなので水道も引けてないのでそれまでは、
何百mも離れた所まで水を汲みに行くという難民キャンプのような生活でした。
そこで井戸を掘ろうと考えたわけです。そして投資の配当は、もちろんその卵
、、「山ん中たまご園」の超レアモノ卵です。さらに黒埼海岸で浜茶屋も経営
していて海水浴に行けば食事ももらえたのですが残念ながら行けませんでした。
でもそのうちエサにするクズ米を売って欲しいという投稿がフェイスブックで
ありました。お~~お米なら売るほどあるぞ!と言うことでさっそく連絡しま
した。

 「山ん中たまご園」の鶏は、通常?の変なエサではなくて鶏の健康に良いエ
サを与えて自然に運動して自然に好きなところに生んでいます。堂下くんの卵
の講義を聴いたことがありますが例えば「黄色い黄身」は、完全に作られた黄
色です。エサに黄色くなるモノ、、主にトウモロコシを食べさせています。で
も国産のトウモロコシは、高いので主に輸入トウモロコシになります。そして
その輸入トウモロコシは、ポストハーベストに始まり遺伝子組み換えといった
いどうやって育てて何が入っているのか分からない代物です。ところが日本人
は「黄身は黄色が濃いほど良い」と信じているのです。そこで堂下くんは、地
域で手に入る安全なエサを求めて鶏を育てているのです。

 そんな志のある農業青年をだまって見ているわけにはいきません。林さんち
のクズ米にも色々あります。まずは、中米と呼ばれるクズ米と主食用の間の大
きさのお米。これは、お菓子や糀の材料に使われる高級な?クズ米です。そし
てクズ米と呼ばれる粒の小さいお米。そして籾摺りをして袋詰め寸前に色の付
いたお米をカラー色彩選別機で弾かれたお米が「色選米」です。堂下くんに聞
くと通常は、1キロ30円ほどで購入しているとのこと。しかも経費の6割が
エサ代と言います。そこで「色選米」と「カグラモチくず米」を提供して卵と
交換することにしました。まさしくウィンウィンの関係です。「色選米」と「
カグラモチくず米」は、まったくお金にならないし出荷先のお米屋さんや農協
さんも嫌がります。

 ところが特に「色選米」は、虫食いや色が付いているだけで大きさも味も林
さんちの通常のお米と変わりありません。まさしく鶏にピッタリのエサです。
そして頂いた貴重な卵は、まず「卵ぶっかけご飯」で食べました。とにかく殻
が硬い!黄身がパステルカラー!味が濃厚!聞くと海で採ったサザエや貝の殻
を与えているのでカルシウムもバッチリとのこと。あとは、最近出た井戸の水
がまだ濁っているので綺麗になることを祈るだけです。こうしてますます林さ
んちの食卓は充実して行くのです。あ~~まさしく「ワラしべ長者」とはこの
ことです。

            平成27年産       新米発売日
宇宙米          20袋/25袋  80%   9月23日
超普通じゃないコシヒカリ 255袋/292袋  87%   9月23日
女王さまミルキークィーン 197袋/225袋  88%   9月23日
普通じゃないコシヒカリ  299袋/361袋  83%   9月12日
普通のコシヒカリ     472袋/525袋  90%   9月 7日
普通にミルキークィーン  96袋/105袋  91%   9月26日
ハナエチゼン       279袋/350袋  80%   8月19日
ひとめぼれ        395袋/455袋  87%   8月28日