23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「足踏み脱穀世界新記録達成でした」 2013年 神無月4号

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        林さんちのあぐらぐち物語 2013年  神無月4号
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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2013年   神無月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 子供達の脱穀と志ネットワーク全国会議石川という研修のお世話でかなり
ハードな1週間を過ごしていました。土作り資材散布もどんどん時雨れてく
るお天気の合間に少しづつ進めています。11月になると一気にお日様の顔
は、見れなくなるので今のうちです。

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  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
宇宙米          ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後

2.今週の林さんち・・・・足踏み脱穀世界新記録達成でした

 とくの幼稚園さんの足踏み脱穀世界新記録達成でした!昨年のとくの幼稚園
の籾袋数11袋が最高記録でしたが今年の富陽小学校の16袋を超えてなんと
20袋も収穫出来ました。おそらく餅米にすると300キロほどになると思い
ます。300キロもの餅米をいったいどうするのか?全部餅つき?と考えてい
たら、ふとバザーのポスターを見たことを思い出して聞いてみたら10月26
日に開催とのこと。じゃあ半分は、販売してもらっても大丈夫かなと一安心で
した。しかし幼稚園の先生は、脱穀が全部出来ない夢を見たほど心配していた
ようです。

 しかし今回は、富陽小学校の脱穀で編み出した必殺技「二束脱穀」があるの
で私は、密かに大丈夫じゃないかと思っていました。とくの幼稚園には、なに
せマイ足踏み脱穀機を3台所有しています。これに林さんち所有の3台を合わ
せ6台体制でやれば少なくとも富陽小学校より戦力は上です。でも心配した先
生から稲刈り機械を持って来なかったのですか?と言われました。以前、脱穀
の量が多いのでは?と心配した年にトラックに積んで持って来たことがあった
のです。でも結局、その時も全部人力で出来ました。それでも保護者や子供達
へのレクチャーは、かなり念入りに行いました。実は、昨年から脱穀のペース
が上がる道具の追加もあったのです。

 それは、脱穀した後の籾やワラを選別する「ふるい」です。これを2個から
6個に一気に増やしたのです。これで準備万端!まずは、子供達が一回りで慣
れた頃を見計らい必殺「二束脱穀」を宣言。10時半から脱穀を開始して1時
間で無事終了でした。私は、籾の袋詰めと紐縛りをしていましたが休む間も無
いほど忙しかったです。富陽小学校では、1時間半かかったので相当のペース
だったと思います。そして来年は、とくの幼稚園の田んぼを2倍にしてもっと
記録を伸ばしましょう!と話したら勘弁してくださいとのことでした。足踏み
脱穀したお母さん方もさすがに疲れたとのこと。まあ来年は、少し稲刈り面積
を調整してあげた方が良さそうですね。

 そして残りは、藤蔭幼稚園の足踏み脱穀のみとなりました。金沢駅前の浄土
真宗のお寺「西別院」の境内で行う脱穀は、なかなか趣があります。まあ園児
数の関係もあって籾袋数は、平均3袋程度。じゃあ簡単に終わるかと言えばそ
うでもなく結構大変です。さあ子供達の秋もラストスパートですo(^o^)o

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3、この日のために準備されていた

 10月18日~20日で行われた「志ネットワーク全国会議・石川」の研修
のメインは、山中塗りの人間国宝・川北良造様の工房見学と講話でした。今回
の研修は、実行委員長の能瀬さんをはじめ山中温泉の人達とのご縁で実現しま
した。志ネットワークから生まれた青年塾に私は、1期生からお世話になって
いてその卒塾の盾が山中塗りで作られているのです。すでに17期目を迎えて
1500個あまりを制作してもらっています。その山中塗りの作家の中でも人
間国宝の方が川北様です。普通は、会える方ではないのですが山中温泉での開
催と言うことで実現しました。

 80歳とは思えない元気さで私達に講話をしてくれました。父の跡を継ぎ山
中塗りの挽き物師として始まり作家としてデビューするまでに多くの先生にお
世話になったことへの感謝のお話。そして「挽き物」つまりロクロで回すのは、
昔は、木の芯に紐を巻いて引いたことから名づけらたというお話。その発祥は、
挽き物の神様つまり天皇家の方がいて全国の山々に挽き物師を住まわせたとい
う話し。山々に勝手に住み着いても帝の勅命なので誰も文句は言わなかったと
いうことで全国的に挽き物が広まったとのこと。そして山中温泉の人達は、川
から流れて来る生活の痕跡を見て福井県側の山の中に何やら集落があると気づ
きそこでようやく交流に至ったというのです。それが山中塗りの発祥でもある
とのこと。

 神事に使う器は、白木が基本なのでそれに漆塗りを施すようになったのは、
後のことだと思います。そしてその白木の食器を「御器」、、そしてその御器
を被ったりかじったりする虫を「ごきかぶり」それがゴキブリの語源だと教え
て頂きました。そのような歴史のある山中塗りですが川北様は、特に「木」に
対する先人の造詣の深さを話してくれました。桐は、火に強く天守閣は、桐で
作られていた。逆に白樺の皮は、油分があってどんなに湿気があっても火が着
いた。マキと言う木は、水に強く朽ちにくいことから棺に使われていた。弥生
時代には、マキで出来た棺があった。そして東大寺の大修理の際に大仏の中に
入れる経典の芯を80本作って欲しいという依頼があった。調べると杉の木が
良いと分かった。

 ところがずいぶん前に師匠に「良い杉があるから買っておきなさい」と言わ
れ渋々購入して置いてあった杉がまさしくそのための杉でした。「この日のた
めに準備されていた」、、偶然でなく必然の出来事に今は亡き師匠の先見の目
に感謝したそうです。そんな木の話しは、尽きることなく続きますが川北様の
偉ぶったところがまったく無い人柄に参加者が引き込まれて行くのが分かりま
した。しかし進行係としてそのお話を切らざるを得ず本当に残念で仕方ありま
せんでした。そして川北様に謝礼として「林さんちの超普通じゃないコシヒカ
リ」と「林さんちの女王さまミルキークィーン」をお贈りしました。

 そして宇宙米のことを話したら工房に呼ばれ「ニヤッ」笑って見せてもらっ
たのが木村秋則さんの本でした。あっ、、達人は、達人を知るんだと感じまし
た。さらに驚いたのが息子さんは、すでに一緒に仕事をされていますがお孫さ
んもおられました。そのお孫さんが、金沢美術工芸大学の4年生で専攻も私と
同じ工業デザインだったのです。工芸デザインもあるのに工業デザインという
ところに伝統工芸と言えども新しい風を吹き込もうとする川北家の思いを感じ
ました。そして志ネットワーク代表でもあり青年塾の塾長である上甲晃氏が、
山中講座をするかもしれないと話されていました。これで川北良造様の話しの
続きが聞けそうです(o^-')b

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            平成25年産       新米発売日
宇宙米          10袋/15袋  66%   9月18日
超普通じゃないコシヒカリ 313袋/356袋  88%   9月18日
普通じゃないコシヒカリ  532袋/597袋  89%   9月 5日
普通のコシヒカリ     577袋/665袋  87%   9月 5日
女王さまミルキークィーン 188袋/204袋  92%   9月19日
普通にミルキークィーン  147袋/158袋  93%   9月19日
ハナエチゼン       363袋/449袋  80%   8月19日
ひとめぼれ        505袋/630袋  80%   8月22日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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