「ちぐはぐなハウス張り」 2012年 弥生3号
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林さんちのあぐらぐち物語 2012年 弥生3号
http://www.hayashisanchi.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2012年 弥生3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
ここのところイベントが多くて肝心のハウス張りが出来ずにイライラしっぱ
なしの日々だったがなんとか完成。ようやく次のステージ「種まき」に集中で
きます。この種まきこそ2012年の営農の根幹に関わる最大のポイントです。
ここで外すとそのリカバリーにどれほどのエネルギーを要するかは、今までの
痛い経験でよく分かっています。寒さ暑さも彼岸までとよく言いますが、まだ
まだ小雪が散らつく日もあります。体調に気をつけて頑張ります。実は、今年
になって風邪を引いていないのは、林さんちのスタッフの中でも私を含め少数
派です。まあ風邪を引いては、いられないというのが本当のところですが。
好評につき「林さんちの糀」追加販売中
http://www.hayashisanchi.jp/shop/daizumiso/000128.html
ミルキークィーン玄米10キロ袋を近日中に超コシ玄米と同じ縦型に変更します
http://www.hayashisanchi.jp/shop/kome/kome1/kome17/
それまで待てない方は、備考欄に「縦型希望」とお書きください
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・ちぐはぐなハウス張り
育苗用のハウスを3月21日に張り終えました。しかし今年は、例年より
6日遅れでエライすったもんだしてしまいました。平均的なハウス張り開始
を見てみると3月14~15日から張り始めてまあ20日までには、終了し
ている場合が多いようです。でも今年は、3月16日にようやくスタートと
相当遅れてしまいました。原因は、新カキモチの販売開始の準備と昨年は、
東日本大震災の影響で中止になった野々市市の椿まつりが再開されたのでそ
の出店準備のためでした。その二つが、17、18日にあるとなるとその数
日前のハウス張りの好適日には、どうしても加工場にスタッフを取られてし
まうのです。
そして心配した通りに、14、15日と連続して好天に恵まれてしまいし
かも無風。もうハウスを張りたくて仕方がないので手の空いたスタッフとハ
ウスの部品作りをしたり、なんとか加工の手を止めてハウスを張れないか画
策するもやはりどうにもならない。ところが16日の朝、外を見るとやはり
好天で無風。こんな日を逃せば後で大変なことになると思ったのと最低でも
1回目の苗出しの3月30日に使う3棟だけでもハウスを張って中を乾燥さ
せておかないとフォークリフトを乗り入れられない。そこで朝、全スタッフ
にメールをして社長命令で加工の仕事を中断して3棟だけ張ることにしまし
た。
朝から全力で3棟だけ張って、無風の最高のハウス張り日和をうらめしく
思いつつも午前中のうちに加工の仕事にスタッフを戻しました。まあこれで
最低限の準備は出来ました。とはいえ、私は、事務所で仕事をしながらせっ
かくのお天気をだた見過ごすという状況にイライラしていました。他の農業
法人のフェイスブックを見ているとみんな順調に張っているのでさらに、イ
ライラが募ります。でもどうしようもないので我慢して午後4時からの風土
金澤の会議のために3時半に事務所を出ました。ところが15分後に野々市
市消防団の防災メールを受信。そこには、林さんちの隣の町内で火災発生と
いう文字が並んでいました。大慌てで市内中心部から戻り現場に急行しまし
た。火災自体は、大事に至りませんでしたが、若い女性が亡くなってしまい
ました。残念な結果に加えハウス張りどころか、大事な会議もドタキャンで
さらにそれに加え、頭に来るほどの穏やかな夕焼けを見ながら火災現場での
残火警備と現場検証のための待機に入りました。
土日は、幸いなことに?土砂降りでハウス張りは、出来ない天気でイライ
ラ度合いは、低かったのですが椿まつりへの来場人数も少なくなってしまい
ました。ハウス張りを犠牲にして準備した椿まつりです。こっちも頑張って
もらわないと意味がありません。私がインフルエンザの妻に代わり初日の午
前中、店番で参加した甲斐もありなんとか売上は、一昨年を上回ることが出
来ました。さあ、これで田んぼ作業に集中できるぞ!と思って迎えた月曜日
の朝、外を見るとなんと雪で真っ白!せっかくハウス張りに頼んであったバ
イトくん達に自宅待機のメールを送らざるを得ずガックリ。
ところが急激にお天気が回復、風は、少しありますがハウスを張れない風
では、無い。ところがこんな日に限ってネット通販がとても多く急遽精米を
追加しなくてはいけなかったりカキモチの時間指定の配達があったり餅つき
作業も予定されていたりと、それぞれのスタッフでやりたいことが満載。朝
の打ち合わせでそれぞれの意向がぶつかり合い少々揉める場面もありました。
そこで第2クォーターつまり10時までやる事をやってそれからハウスを張
ることにようやく決定。目標は、6棟!
でも風が時折強く吹くのでスタッフ一堂綱引き状態。それでもなんとか6
棟張れそうな目処が立った時点で、もう3棟張って全12棟を完成させたい
というスケベ心がムクムクと持ち上がりました。ところがバイトくんの一人
が第3クォーターで帰りたいと言い出し、さらに若い女性社員が保育園に子
供を迎えに帰る時間になり、とどめは餅つき担当の社員が一人抜け二人抜け
と私の計画を木っ端微塵に砕いてしまいました。夕方、日中あれほど吹いて
いた風もウソのように凪いで、悔しい思いをしながら張った6棟のハウスの
仕上げをしていました。
そして20日火曜日は、午前中、私が米作りをしている金沢市内の藤陰幼
稚園の卒園式に参列、午後は、女性陣がJAご招待のモノマネ&歌謡ショー
に行って不在なので万事休す。じゃあ21日水曜日から頑張ろうと思ってい
たら社員のおじいちゃんが亡くなり忌引きでしばらくお休み、天気予報は、
雪マーク。踏んだり蹴ったりでしたが、見事に天気予報が外れ、臨時のバイ
トくんも呼び出して人員を補充。なんとか残り3棟を完成させました。でも
突風で私を載せてポリフィルムが吹っ飛んでしまい、、もう長くなるので続
きはこちら → <http://koyo.hayashisanchi.jp/cat1/000929.html>
ことごとくハウス張り日和を逃した割りには、なんとか無事張れて良かった
です。次は、いよいよ種まきです、、(炎_炎)
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.jp/
3、二匹目のドジョウを目指し
塩糀ブームで今年の糀生産は、自社の味噌用を確保するのに薄氷の生産計画
でした。カキモチ生産が終了と同時に2月初めから糀作りを始めますが、林さ
んちの糀発酵器は、小型なので1度に15キロしか出来ません。しかし1回の
味噌の仕込みに使用する糀は、28キロ。5日おきに仕込むので発酵器2回分
が必要です。ところが発酵には、48時間かかるので味噌用の糀の確保もギリ
ギリの状況です。計算上は、48時間=2日なので休まず発酵器をフル回転す
れば足りるはずですが、スタッフに休日返上を強いるわけにも行きません。結
局、糀の在庫は、常に低空飛行を余儀なくされます。
そしてその塩糀を林さんちの糀で作ったというお客様からの反応が、ポツポ
ツと返って来たり、スタッフの中で料理に使ってみたりと結果が出て来ました。
林さんちの糀でちゃんと塩糀になるの?と懐疑的な私でしたが、案ずるより生
むが易し。なかなかの評判で逆にビックリです。一番の効果は、牛肉、豚肉、
鶏肉と種類にこだわらず漬け置きして調理すると、柔らかくてしかも味が染み
て美味しいとのこと。漬け置きでなくても少し付けて焼くだけでも効果抜群で
柔らかくて塩味が美味です。特に安いお肉を塩糀に漬けて調理すると、味が抜
群に良くなる点です。家計にも優しい塩糀なんです。ちなみに肉を柔らかくす
る方法として北海道では、お肉を昆布〆してから調理するそうです。すると焼
いたり揚げたりして冷えても柔らかく美味しいそうです。さすが昆布の本場だ
けありますが、さすがに日本中で使える技でないし高価な方法です。その点、
塩糀は、使いやすいですね。
「水を使わず塩麹だけで作る肉じゃがも大好評でした。味醂もお砂糖も全然
入れていないのに甘みが出るのです。不思議です」というお客様の反応もあり
いろんなメニューに使えると感じました。実は、石川県には、「かぶら寿司」
「大根寿司」と言った糀漬けの食文化があります。これらは、ブリやニシンを
カブと大根で挟んで糀漬けするのですが、その糀は、そのまま付けたまま食べ
ます。今では、ずいぶん有名になったのと食べる時の注意書きの充実でトラブ
ルは、無くなりましたが、以前は、「なんで糀を付けたままなんだ!ちゃんと
取ってから送れ!」とか「洗って食べたが美味しくない」とかクレームの嵐だ
ったのです。
糀を付けたまま食べる発酵食品としては滋賀県の「鮒寿司」が有名ですが、
それ以外の地域では、糀をそのまま付けて食べる食文化が少ないのです。今回
のブームで「糀」への興味が広がりそしてハードルが低くなったことで、他の
糀の発酵食品も見直されることを期待しています。日本人の発酵食品の文化は、
世界に誇る健康食「和食」に繋がります。これがブームで終わらずに来年も引
き続き定着することを祈っています。だって来年は、林さんちで発酵器をもう
1台購入して2台体制を目指しています。柳の下に二匹目のドジョウは、いな
いと言われていますが、さてさてどうなることでしょう。
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.jp/
平成23年産 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 169袋/357袋 47% 9月26日
女王さまミルキークィーン 56袋/146袋 38% 9月28日
普通じゃないコシヒカリ 52袋/320袋 16% 9月 9日
普通のコシヒカリ 382袋/668袋 57% 9月 9日
ハナエチゼン 62袋/245袋 25% 8月20日
ひとめぼれ 115袋/315袋 37% 9月 2日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884
発行 (株)林農産 林浩陽 2001 Copyright(C)
〒921-8833 石川県野々市市藤平132
TEL 076-246-1241 FAX 076-246-3113
http://www.hayashisanchi.jp
koyo@hayashisanchi.co.jp
ご意見・アドレス変更・配信中止はこちらまで
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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2012年 弥生3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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ここのところイベントが多くて肝心のハウス張りが出来ずにイライラしっぱ
なしの日々だったがなんとか完成。ようやく次のステージ「種まき」に集中で
きます。この種まきこそ2012年の営農の根幹に関わる最大のポイントです。
ここで外すとそのリカバリーにどれほどのエネルギーを要するかは、今までの
痛い経験でよく分かっています。寒さ暑さも彼岸までとよく言いますが、まだ
まだ小雪が散らつく日もあります。体調に気をつけて頑張ります。実は、今年
になって風邪を引いていないのは、林さんちのスタッフの中でも私を含め少数
派です。まあ風邪を引いては、いられないというのが本当のところですが。
好評につき「林さんちの糀」追加販売中
http://www.hayashisanchi.jp/shop/daizumiso/000128.html
ミルキークィーン玄米10キロ袋を近日中に超コシ玄米と同じ縦型に変更します
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それまで待てない方は、備考欄に「縦型希望」とお書きください
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2.今週の林さんち・・・・ちぐはぐなハウス張り
育苗用のハウスを3月21日に張り終えました。しかし今年は、例年より
6日遅れでエライすったもんだしてしまいました。平均的なハウス張り開始
を見てみると3月14~15日から張り始めてまあ20日までには、終了し
ている場合が多いようです。でも今年は、3月16日にようやくスタートと
相当遅れてしまいました。原因は、新カキモチの販売開始の準備と昨年は、
東日本大震災の影響で中止になった野々市市の椿まつりが再開されたのでそ
の出店準備のためでした。その二つが、17、18日にあるとなるとその数
日前のハウス張りの好適日には、どうしても加工場にスタッフを取られてし
まうのです。
そして心配した通りに、14、15日と連続して好天に恵まれてしまいし
かも無風。もうハウスを張りたくて仕方がないので手の空いたスタッフとハ
ウスの部品作りをしたり、なんとか加工の手を止めてハウスを張れないか画
策するもやはりどうにもならない。ところが16日の朝、外を見るとやはり
好天で無風。こんな日を逃せば後で大変なことになると思ったのと最低でも
1回目の苗出しの3月30日に使う3棟だけでもハウスを張って中を乾燥さ
せておかないとフォークリフトを乗り入れられない。そこで朝、全スタッフ
にメールをして社長命令で加工の仕事を中断して3棟だけ張ることにしまし
た。
朝から全力で3棟だけ張って、無風の最高のハウス張り日和をうらめしく
思いつつも午前中のうちに加工の仕事にスタッフを戻しました。まあこれで
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かくのお天気をだた見過ごすという状況にイライラしていました。他の農業
法人のフェイスブックを見ているとみんな順調に張っているのでさらに、イ
ライラが募ります。でもどうしようもないので我慢して午後4時からの風土
金澤の会議のために3時半に事務所を出ました。ところが15分後に野々市
市消防団の防災メールを受信。そこには、林さんちの隣の町内で火災発生と
いう文字が並んでいました。大慌てで市内中心部から戻り現場に急行しまし
た。火災自体は、大事に至りませんでしたが、若い女性が亡くなってしまい
ました。残念な結果に加えハウス張りどころか、大事な会議もドタキャンで
さらにそれに加え、頭に来るほどの穏やかな夕焼けを見ながら火災現場での
残火警備と現場検証のための待機に入りました。
土日は、幸いなことに?土砂降りでハウス張りは、出来ない天気でイライ
ラ度合いは、低かったのですが椿まつりへの来場人数も少なくなってしまい
ました。ハウス張りを犠牲にして準備した椿まつりです。こっちも頑張って
もらわないと意味がありません。私がインフルエンザの妻に代わり初日の午
前中、店番で参加した甲斐もありなんとか売上は、一昨年を上回ることが出
来ました。さあ、これで田んぼ作業に集中できるぞ!と思って迎えた月曜日
の朝、外を見るとなんと雪で真っ白!せっかくハウス張りに頼んであったバ
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ところが急激にお天気が回復、風は、少しありますがハウスを張れない風
では、無い。ところがこんな日に限ってネット通販がとても多く急遽精米を
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作業も予定されていたりと、それぞれのスタッフでやりたいことが満載。朝
の打ち合わせでそれぞれの意向がぶつかり合い少々揉める場面もありました。
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ることにようやく決定。目標は、6棟!
でも風が時折強く吹くのでスタッフ一堂綱引き状態。それでもなんとか6
棟張れそうな目処が立った時点で、もう3棟張って全12棟を完成させたい
というスケベ心がムクムクと持ち上がりました。ところがバイトくんの一人
が第3クォーターで帰りたいと言い出し、さらに若い女性社員が保育園に子
供を迎えに帰る時間になり、とどめは餅つき担当の社員が一人抜け二人抜け
と私の計画を木っ端微塵に砕いてしまいました。夕方、日中あれほど吹いて
いた風もウソのように凪いで、悔しい思いをしながら張った6棟のハウスの
仕上げをしていました。
そして20日火曜日は、午前中、私が米作りをしている金沢市内の藤陰幼
稚園の卒園式に参列、午後は、女性陣がJAご招待のモノマネ&歌謡ショー
に行って不在なので万事休す。じゃあ21日水曜日から頑張ろうと思ってい
たら社員のおじいちゃんが亡くなり忌引きでしばらくお休み、天気予報は、
雪マーク。踏んだり蹴ったりでしたが、見事に天気予報が外れ、臨時のバイ
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突風で私を載せてポリフィルムが吹っ飛んでしまい、、もう長くなるので続
きはこちら → <http://koyo.hayashisanchi.jp/cat1/000929.html>
ことごとくハウス張り日和を逃した割りには、なんとか無事張れて良かった
です。次は、いよいよ種まきです、、(炎_炎)
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3、二匹目のドジョウを目指し
塩糀ブームで今年の糀生産は、自社の味噌用を確保するのに薄氷の生産計画
でした。カキモチ生産が終了と同時に2月初めから糀作りを始めますが、林さ
んちの糀発酵器は、小型なので1度に15キロしか出来ません。しかし1回の
味噌の仕込みに使用する糀は、28キロ。5日おきに仕込むので発酵器2回分
が必要です。ところが発酵には、48時間かかるので味噌用の糀の確保もギリ
ギリの状況です。計算上は、48時間=2日なので休まず発酵器をフル回転す
れば足りるはずですが、スタッフに休日返上を強いるわけにも行きません。結
局、糀の在庫は、常に低空飛行を余儀なくされます。
そしてその塩糀を林さんちの糀で作ったというお客様からの反応が、ポツポ
ツと返って来たり、スタッフの中で料理に使ってみたりと結果が出て来ました。
林さんちの糀でちゃんと塩糀になるの?と懐疑的な私でしたが、案ずるより生
むが易し。なかなかの評判で逆にビックリです。一番の効果は、牛肉、豚肉、
鶏肉と種類にこだわらず漬け置きして調理すると、柔らかくてしかも味が染み
て美味しいとのこと。漬け置きでなくても少し付けて焼くだけでも効果抜群で
柔らかくて塩味が美味です。特に安いお肉を塩糀に漬けて調理すると、味が抜
群に良くなる点です。家計にも優しい塩糀なんです。ちなみに肉を柔らかくす
る方法として北海道では、お肉を昆布〆してから調理するそうです。すると焼
いたり揚げたりして冷えても柔らかく美味しいそうです。さすが昆布の本場だ
けありますが、さすがに日本中で使える技でないし高価な方法です。その点、
塩糀は、使いやすいですね。
「水を使わず塩麹だけで作る肉じゃがも大好評でした。味醂もお砂糖も全然
入れていないのに甘みが出るのです。不思議です」というお客様の反応もあり
いろんなメニューに使えると感じました。実は、石川県には、「かぶら寿司」
「大根寿司」と言った糀漬けの食文化があります。これらは、ブリやニシンを
カブと大根で挟んで糀漬けするのですが、その糀は、そのまま付けたまま食べ
ます。今では、ずいぶん有名になったのと食べる時の注意書きの充実でトラブ
ルは、無くなりましたが、以前は、「なんで糀を付けたままなんだ!ちゃんと
取ってから送れ!」とか「洗って食べたが美味しくない」とかクレームの嵐だ
ったのです。
糀を付けたまま食べる発酵食品としては滋賀県の「鮒寿司」が有名ですが、
それ以外の地域では、糀をそのまま付けて食べる食文化が少ないのです。今回
のブームで「糀」への興味が広がりそしてハードルが低くなったことで、他の
糀の発酵食品も見直されることを期待しています。日本人の発酵食品の文化は、
世界に誇る健康食「和食」に繋がります。これがブームで終わらずに来年も引
き続き定着することを祈っています。だって来年は、林さんちで発酵器をもう
1台購入して2台体制を目指しています。柳の下に二匹目のドジョウは、いな
いと言われていますが、さてさてどうなることでしょう。
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平成23年産 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 169袋/357袋 47% 9月26日
女王さまミルキークィーン 56袋/146袋 38% 9月28日
普通じゃないコシヒカリ 52袋/320袋 16% 9月 9日
普通のコシヒカリ 382袋/668袋 57% 9月 9日
ハナエチゼン 62袋/245袋 25% 8月20日
ひとめぼれ 115袋/315袋 37% 9月 2日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
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