23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「Gopan入手!試作開始」 2011年 如月4号

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     林さんちのあぐらぐち物語 2011年 如月4号
       http://www.hayashisanchi.jp

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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2011年   如月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

いよいよ田んぼに雪が無くなって心がざわめいて来ました。まずは、作付け
計画を練りました。今年、ミルキークイーンを試作してみます。普通じゃない
コシヒカリの後継品種と考えています。そして種籾と床土の準備をして畦塗り
育苗ハウスのポリフィルム張りとどんどん春作業に突入して行きます。

前の林さんち手作り買い物カゴ→<http://hayashisanchi.co.jp/member/>

************************** 今週の新しいページ ***********************

一番打者ハナエチゼン
http://www.hayashisanchi.jp/shop/kome/kome1/kome14/
コシヒカリだけがお米じゃないというコンセプトのページです。ハナエチゼン
の栽培しやすさから遭遇した不幸と復活の物語です。

 在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
普通のコシヒカリ      ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
ひとめぼれ         ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□

詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・Gopan入手!試作開始

先週、会社の温泉の帰りに、知り合いの農家からサンヨーGopanを借り
て来ました。前々から気になっていて欲しくて仕方なかったので思い余ってネ
ット通販で、定価の1.5倍もするGopanを購入しようとしました。する
と当然のように妻にストップさせられて憤然としていました。すると社員から
温泉に行くならついでに近くのGpan農家?に見学に行きましょうと話が出
ました。知人の農家がGopan所有していたのが最近話題になっていたので
す。それならどうせ行くなら貸してくれないかな?と思い連絡したところ快諾
を得て借りることになりました。

借りてからさっそく、ゴパン作り開始。最初は、ハナエチゼン+グルテンの
林さんちの手持ちの材料としては、もっとも美味しく出来るパターンから開始。
次は、コシヒカリ+グルテンを試作。すると通常、アミロース成分が多くて硬
めの米がゴパンに適しているはずなのに、アミロースが少なくて柔らかいコシ
ヒカリのゴパンの方が美味しかった。この時、分かったのは、イースト菌の発
酵は、外気温でもずいぶん差があり、ハナエチゼンの時は、相当寒かったこと
も影響したらしいと分かった。さらに、グルテンやイースト菌の量は、本当に
グラム単位で正確に入れないとダメだと分かった。なかなかデリケートなモノ
です。

あと一番ビックリしたのがその音。1月のメルマガにもありますが、Gop
http://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/20110103.html
anは、お米を水の中で粉にします。その時の音が、まるでコンクリートをグ
ラインダーで削るような音「ギャァ~~ン!」そして「ドコドコ、クンクン」
と妙な音まで1時間に渡り時々続きます。まあ私は、「頑張ってるなぁ~!」
と微笑ましいですが、一般のアパートでは、かなり厳しいと想像します。そし
てここからが、本格実験モードに突入。まずは、玄米+グルテンで試作。1回
目は、玄米100%では、出来ないという説明書を読まず失敗。10%ほど白
米を入れないと出来ないようです。そして説明書どおりに試作、確かにゴパン
には、なったがキメがかなり粗い。さらに味は、ヌカ臭いという人と玄米の香
りが良いという人で、分かれた。でもフランスパンのもっと栄養があるバージ
ョンと考えればいいのかもしれない。

次は、いよいよ「ハナエチゼン+米粉」で、ゴパンを試作。説明書には、グ
ルテンの代わりに上新粉を使用できると書いてあります。それならその親戚?
の米粉でも出来るはずと妻が気づきました。やってみたところ大成功。味は、
やはり米粉パン独特の重さは、残りましたが、それでもお米100%のゴパン
は、快挙だと感じました。ところが、餅米は、ゴパンにはならないとのこと。
アミロースがほぼゼロでは、ダメなんでしょう。それなら酒米ならどうだろう
か?と疑問が浮かぶ。コシヒカリのアミロースが17%とすれば今回使用予定
の山田錦は、ブッチギリの25%と超高い。さっそく近所の農家から分けても
らい試作。いやぁ~~!今までで一番、ふっくら仕上がりました。味も、まっ
たく焼き立てのパンのような発酵の際のアルコールの匂いすらする出来上がり
です。

このGopan実に楽しめます。ゴパンだけでなく普通の小麦粉パンのホー
ムベーカリーにも、餅つき機にも、ピザ生地機にも、なんでも作れるスーパー
マシンです。うわさによると4月1日からまた販売予約再開だそうです。エイ
プリルフールでないことを祈ります。もっともっと普及してもらえば、ドンド
ンお米の消費も増えて、林さんちのビジネスチャンスも増えます。あ、、でも
そろそろ、Gopan返却しなくちゃ、、(* ̄▽ ̄*)

↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.jp/

3、田んぼの地図づくり開始

今年の作付けを決めるにあたり、地主さんに送った申込み書の返信の入力か
ら始めます。地主さんの人数は、118名、それをひとつひとつ確認しながら
田んぼの地番、面積、作付け品種を入力していきます。頭の中には、大体この
エリアの人は、これを作ってみようという計画があって、とりあえずそれに従
います。実は、申込みのほとんどは、住所氏名、振込口座以外は、空白です。
つまり例年どおりでお願いしますということです。それでもたまに、細かい変
更があるので油断なりません。

そして大方入力が終了した時点で、一度、エクセルの集計表を見て、頭の中
の作付け計画と合っているかを確認します。ここで、数字のバラつきがある時
は、もう一度、全体の表へ戻って、違う計画を頭に思い描いて、1枚づつ変更
して行きます。1枚づつと言っても、なるべく品種は同じエリアにまとめてお
かないといけないので、融通が利かない場合もあります。どうしても同じエリ
アで栽培品種が錯綜する場合は、結局、品種間違いや作業ミスでトラブルを起
すのです。

そしてなんとか計画どおりになった時点で、暫定の作付けを決定します。そ
してスタッフに発表して意見を聞いて、大きな変更があれば、再度、暫定の作
付けを決めます。本当は、まだまだ変更があることが多いのですが、この時点
で、種籾の注文を見切り発車でします。資材関係も、どんどん準備していかな
いといけないので、こっちも見切り発車で進めます。畦塗り等の田んぼでの作
業のために地図が必要になってくるので、一度正確な作付け地図を作成します。
地図と言っても、A3サイズ白地図に私が、品種別に色鉛筆で塗った手作り地
図です。こんななめた地図でも、これがないと500枚も田んぼがあると仕事
になりません。

スタッフそれぞれが、地図片手に、外仕事を始めるのですが、実際に行くと
作付け不能、水が来ない、仕事が間に合わない、苗が足りない等々の要因で、
作付けの品種の変更が、ガンガン起きます。それを暫定の地図に落としながら
最終的に、地図が完成して作付けが決定するのは、大豆を播種した6月半ばと
いうことになります。あと時々、農家のおじいちゃんが、急に体調を崩したと
か、倒れたとかで、途中で預かることもあります。この場合は、お客様も林さ
んちもかなりの緊急事態になります。作業計画をギリギリに組んでいるところ
に無理やりねじ込むので大変なことになりますが、こんな時こそ、頑張らなけ
ればならないと考えています。

林さんちは、一般的な大規模農業経営?に比べ、考えられないほど田んぼの
動きが激しい農業経営を強いられています。そんな激流のような農業経営です
が、林さんちのスタッフ全員プライドを持ってやっています。そのプライドこ
そ厳しい環境においてもお笑い系の農業ができる、一番の原動力だと感じてい
ます。さあ、そろそろ色鉛筆削って、地図作ろうっかなぁ~。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.jp/

平成22年産       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ   211袋/365袋   58%  9月27日
普通じゃないコシヒカリ   313袋/490袋   64%  9月10日
普通のコシヒカリ     352袋/647袋   54%     9月10日
ハナエチゼン     157袋/245袋   64%   8月25日
ひとめぼれ     152袋/245袋   62%   9月  8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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