23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「ノンビリ稲刈りにシフトチェンジ」 2011年 長月3号

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           林さんちのあぐらぐち物語 2011年 長月3号
               http://www.hayashisanchi.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2011年   長月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 秋晴れが続いた先週は、刈って刈って刈りまくりましたが、今週は、一転し
て雨、雨の日々。でもあともう少しで、超普通じゃないコシヒカリにたどり着
けます。そしてご要望が多く我慢し切れずに、少し若い味噌ですが「林さんち
の手造り味噌」の販売を開始します。これからますます風味が増すはずですの
でお楽しみに。どんどん商品のラインナップが揃って来る秋は、嬉しい季節で
す。

         林さんちの手造り味噌・販売開始
   http://www.hayashisanchi.jp/shop/daizumiso/000012.html

   普通じゃないコシヒカリ&普通のコシヒカリ・新米発売開始
    http://www.hayashisanchi.jp/shop/kome/kome2/kome22/

   在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通のコシヒカリ      ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ          ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・ノンビリ稲刈りにシフトチェンジ

 超高速パラダイス稲刈りも終盤に差し掛かった金曜日、翌日から週間天気予
報は、連続1週間、雨の予報です。月曜日から林さんちのコシヒカリ地区、い
わゆる自作地の稲刈りが始まりいわゆる「パラダイス稲刈り」が始まったわけ
です。パラダイス稲刈りでは、毎日40石乾燥機4台が一杯になる。面積的に
は、約2ヘクタール分入る。林さんちの乾燥機は、40石というサイズですが
未だにこの数字が分からない。本来、1石は、150キロの玄米だから、6千
キロの玄米換算かと思いきや、実際には、40石乾燥機からは、4千500キ
ロほどの玄米しかとれない。

 つまり籾の「カサ」を40石で表している。1石=100升だから180リ
ットル×40=7200リットル、、まあドラム缶40本分の籾が入ると理解
すれば良いのかな。でも実際は、この計算どおりは、いかずにそう簡単ではな
い。まず籾が湿っているのと乾いている時では、入る面積がまったく違う、同
時に、稲刈り機械のコンバインの籾タンクに入る量もまったく違う。ハナエチ
ゼンやひとめぼれを刈っている時は、まだ籾は、水分値が高い。すると籾も粒
が大きく、摩擦係数も高くて、籾と籾の空間が大きくてあまり入らない。だか
らタンクが早めに満タンになって豊作と喜んでいたら、籾すり袋詰めしてみた
ら思ったより少なかったということになる。乾燥機も、満タンにしても2ヘク
タール入りません。

 ところが秋晴れの続くコシヒカリの稲刈りだと、籾が乾燥して来て粒が小さ
く摩擦係数も低くてタンクにギュウギュウに入ります。コンバインのタンクに
も思ったより入るので、林さんちの小さい田んぼだと、1枚刈っても一杯にな
らず1.5枚づつ満タン排出の作業になります。軽トラックに籾を排出してい
る間は、稲刈りが出来ないので排出作業が少ないほど作業効率はアップします。
こうなると満タンの警報ブザーがなったら、すぐに稲刈りを止めないと溢れて
しまうので要注意です。乾いた籾は、それほどギリギリまで入るのです。

 先週の秋晴れの最後の金曜日、朝から全開で刈って27枚の田んぼを刈りま
した。平均7アールの林さんちにしては、少々大きめの8.1アールの田んぼ
だったので、約2.2ヘクタール分乾燥機に入ったことになる。このラストの
0.2ヘクタールが、実は、その後の勝負を分けたのです。最後の2枚は、真
っ暗な中ライトオンで刈ったのですが倒伏が激しい田んぼで、次、雨が降ると
刈れない可能性があったのです。翌土曜日は、雨で年貢米運びをしました。で
も夕方雨が止んだので、強行突入。でも小雨が断続的に降る最悪のコンディシ
ョンでしたが、このエリアに残った普通のコシヒカリは、全部刈り終えました。

 そして翌日日曜日は、千載一遇の晴れの予報。この日も全開で刈りましたが、
予定通り作業が出来たのは、思い返すと金曜日のラスト2枚の稲刈りのおかげ
でした。林さんちでは、なるべく夜間作業や残業作業は、危険なのでしないよ
うにしていますが、ここぞ!という時の「無理」が効くのです。この無理も、
通常は、入り切らない田んぼの面積でも、この稲の状態ならイケル!と朝から
判断してエンジンをかけた瞬間から全開で稲刈りをするから可能な技です。途
中で気づいても遅いのです。逆にカグラモチの籾には、毛茸(もうじ)と呼ば
れる毛が多くて乾燥機が思ったより早く満タンになります。でも袋詰めしたら
収量がなくてガッカリする罪深い品種です。まあこれからは、秋雨前線のとの
戦いです。ノンビリ稲刈りに切り替えます、、(⌒‐⌒)

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.jp/

3、見た目に騙される

 林さんちの田んぼは、小さい区画で平均7アール500枚近くあります。こ
れだけあると、毎年かなりの数の田んぼの出入りがあります。地権者のおじい
ちゃんが亡くなり、相続税として売られる田んぼ、破産宣告を受け裁判所で競
売になり売られる田んぼ、息子さんの家を建てるために埋められる田んぼ。地
主さんが病気になって林さんちに来る田んぼ、働き手の息子さんが単身赴任に
なり林さんちに来る田んぼ。逆に誰かが種々の理由で売った田んぼを買った新
しい地主さんが林さんちに頼む田んぼ。

 財産としての価値が、林さんちの周辺の田んぼは、高いのでそうしたことが
多く起きます。そのことでイチイチ喜怒哀楽をしていたら精神がもたないので
出て行く田んぼの地主さんには、「今までありがとうございます」来る田んぼ
には、「ようこそありがとうございます」の一貫したスタンスを取っています。
ただ問題は、1年のうちのどのタイミングで、林さんちに来るかです。多くの
場合、相続税の支払いの関係で春先での移動が多くなります。でもこの時点で
は、下手すると田植えを終えていたり、土づくり資材や肥料が入っていない場
合があります。

 でも今年、珍しく昨秋に新しく来た田んぼがありました。なかなかこんな良
い田んぼは、出て来ないので嬉しくなって作業をしていました。林さんちに来
る田んぼには、管理もままならずに草ボウボウの状態やまったく土づくりをし
ないで痩せてしまった田んぼもあります。地主さんは、病気で稲作が出来なく
なったのですが、真面目な方で田んぼの状態も良好でした。そこで早速、土づ
くり資材を散布して「林さんちの普通のコシヒカリ」にしようと作付けを開始
しました。エリア的にも、林さんちの田んぼの中でも、まとまった田んぼのエ
リアにあり、いわゆるパラダイス地区です。

 そして全開稲刈りの途中にこの田んぼがあったのですが、籾すり袋詰めでト
ラブル発生、なんと品質が悪いというのです。え!そんなバカな!稲刈りして
いてもそんな感じは、まったくありませんでした。私が、田植えもしているの
で間違いありません。でも玄米選別機で弾かれるお米の量も多く、袋詰めされ
たお米も今年の林さんちのお米のレベルからすると粒が小さい。林さんちのお
米の品質にバラツキがあっては、良くないので相談してこのお米は、お米屋さ
んに出荷となりました。もちろん検査では、1等米でしたが、林さんちのレベ
ルからすると少し落ちるのです。

 見た目、まったく変わらない、というか良く見えた田んぼですが、土づくり
資材を1年やったくらいでは、変わらないということを改めて痛感しました。
さらに真面目に、除草剤や殺虫剤も多く使用されていたのかもしれません。危
うくもう少しで見た目に騙されそうになりましたがこのことは、逆に林さんち
の栽培方法が正しかったことを証明しました。これらの新しく来た田んぼを、
土づくりをしてデトックスしながら林さんち仕様にしていかねばなりません。
でも他にも、こんな田んぼがあるかもしれません。最後の籾摺り袋詰めでは、
集中力を高めて行きます、、(炎_炎)

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.jp/

            平成22年産       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ     0袋/365袋    0%   9月27日
            平成23年産
普通じゃないコシヒカリ   278袋/320袋   87%   9月 9日
普通のコシヒカリ     612袋/647袋   94%     9月  9日
ひとめぼれ         280袋/315袋   88%    9月  2日
ハナエチゼン         173袋/245袋   70%    8月20日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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