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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 神無月2号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 神無月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 今週は、子供達の稲刈りウィークです。好都合なことに、近隣中学生の職場
体験もあって、彼らの助けも借りて頑張ります。しかし現場では、カグラモチ
の籾摺り袋詰めがラストスパート。それと同時に、今年の新餅の餅つきも開始
されます。稲刈りが終わったと言って、まったくのんびり出来ない林さんちで
す。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・脱穀作業は、ワークシェアで

 子供達の稲刈りが、始まりました。今年は、昨年より田んぼが1枚多いので
様子が、違います。まずは、富陽小学校5年生は、いつも通り1枚、藤陰幼稚
園は、半枚、そしてとくの幼稚園が、1枚半の合計3枚です。そして、富陽小
学校は、3クラス100名、藤陰幼稚園は、3クラス54名、とくの幼稚園は、
5クラス114名。この田植え面積は、人数に反映しています。しかし田植え
も刈り取りも、この倍あっても植えたり刈ったり出来る作業量です。1枚が、
約220坪あります。

 しかし、何が大変と言って、刈ったあと束に縛る作業と、干す作業、そして
なんと言っても脱穀作業です。以前、田植えした面積を、そのまま刈り取ると
縛ることが間に合わず、刈り取った稲が、そこらじゅうにばら撒かれてしまい
エライことになりました。その時は、林さんちの社員も総動員だったので、な
んとか束ねましたが、束ねる作業は、子供達では手に負えず、そのうち飽きて
その辺で遊び始める始末、、(-_-#) そして大量の稲を、足踏み脱穀機で脱穀
するには、永遠に感じられるほど作業をしなくてはなりませんでした。その時
は、私が足踏み脱穀機を回したので、なんとか終わりましたが、、(ToT)

 こりゃアカンと思い、保護者の参加を呼びかけて、保護者に縛ってもらうこ
とになったのですが、やはりスピードは速くない。しかも、足踏み脱穀機も保
護者にお願いするようになってからは、脱穀も速くない。そこで、考えたのが
予めコンバインで稲刈りして手刈り面積を縮小する方法。これによって、程好
い作業量をコントロール出来るようになりました。それでも、やはり脱穀作業
は、一番大変で時間がかかる大変な作業です。昔の人は、この作業を全ての田
んぼで行っていたわけですから、本当に凄いと思います。

 ところが今年、とくの幼稚園の田んぼの面積が1.5倍になりました。系列
の二園が合同で行うようになってからは、明らかに田植えや稲刈りの面積が足
りないようになりました。昨年に至っては、1株しか植えれなかった、1株し
か刈れなかったとクレームがあったくらいです。そこで近くのとくの幼稚園の
74名3クラス分を、1枚で、遠くの40名分を、半枚で田植えしました。し
かし遠くのとくの幼稚園の保護者が、稲刈りは少数でもなんとか来れても、脱
穀は来れないというのです。田植えの時は、なんと観光バスを貸し切って来た
のですが、さすがに稲刈りと脱穀とさらに2回はキツイ。

 すると、とくの幼稚園は、1.5倍の稲刈りと脱穀をいつもの3クラスの人
数で、こなさなければなりません。そうでなくても、多めに稲刈りしてもらう
ので脱穀は大変です。その代わり、とくの幼稚園のマイ足踏み脱穀機が3台あ
って、林さんちの3台と合わせて6台体制という凄まじい勢いで作業が進みま
す。この勢いに期待して手刈り面積を、コントロールしたのですが、下見のと
くの幼稚園の先生からヘルプの電話。やはり遠方の園の稲刈り面積が多いとの
こと。

 そこで、今度は藤陰幼稚園にお願いして、とくの幼稚園の田んぼの稲の一部
をヘルプで刈ってもらうようにお願いしました。稲刈りは、まったく問題なく
束に縛ることもまったく問題なくスムーズに進み、とくの幼稚園のヘルプ分も
難なく刈り取りました。しかし問題は、ここから果たして園に戻って干す場所
が足りるのか?脱穀で時間が足りるのか?藤陰幼稚園は、金沢西別院と言われ
るお寺の中にある幼稚園です。干す場所が足りない場合は、お寺の欄干や、千
手観音様の手に干しもかな?と思いながら運搬用バンを見送りました。とにか
く大変な脱穀作業は、ワークシェアで頑張りましょう、、o(^o^)o

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、ソーラー発電とモルヒネ

 林さんちの工場リニューアル案が、始動しました。まずは、設計士さんと打
ち合わせ。基本的な方向性は、壁を取り払ってバックヤードのスペースの増大。
天井とエアコンの設置で、夏場の室温低減。米倉庫スペースの増築。クリーン
ルームの設置。平成7年竣工当時は、まだ米自由化になっておらず、平成8年
以降の自由化後も、こんなに直売が増えるとは想像もしませんでした。さらに
餅生産も、想定以上の伸びで現状では、一杯一杯です。

 当初の設計段階での唯一のミスは、天井を付けなかったこと。林さんちの工
場では、事務所、会議室、休憩室、配送室の4部屋だけ天井があり、米倉庫、
加工場には、天井がありません。林さんちでは、旬の商品生産を心がけている
ので、暑い夏場わざわざお餅をついたりはしません。そこで、工場には天井も
エアコンも付けなかったのです。米倉庫に至っては、米の搬入量を確保するた
めに当初あった天井を取り外したくらいです。でも、ぶっちゃけ天井を付けな
かった原因は、お金が無かったのですが、、(ToT) しかし天井の無い恐ろし
さを、建設当初から味わう事件がおきました。

 林さんちの屋根は、断熱材付きのトタンスレートです。設計段階では、この
薄い断熱剤で十分足りるはずでした。しかしその年は、大雪で屋根に積もった
雪の冷気で加工場の蒸気が結露して、トタンスレートからポタポタと雨のよう
に降り続いたのです。結局、翌年100万円以上をかけ、大型換気扇とフード
を増設、結露地獄からは開放されました。これも天井があれば、結露すること
もなかったと思います。しかし大型フードのおかげで、その後は問題なく過ぎ
て行きました。

 ところが平成12年頃から、地球温暖化の影響か非常に気温が高くなって来
ました。もちろん天井のある部屋にはエアコンがあるので、仕事には支障は、
ありませんでしたが、工場や倉庫の気温が高くなりがちです。しかし別にエア
コンを動かさなくても、天井があるエリアは、普通に涼しい。天井の断熱効果
がいかに大きいか痛感しました。林さんちのお米は、わざわざ電気を使ってま
で冷やして保存はしてありません。昔の人は、玄米で1年以上保存して食べて
いたからです。しかし、いくらなんでも暑いので、夏場は農協の倉庫へ避難し
ている状況です。

 さらに夏場、餅つきをしないと言っても、春先、秋口の餅つきでも十分暑い
日が増えてきました。昨今の食品の事件の増大を他人事とは、思っていません。
このままでは、事故が起きないとも限りません。そこで、天井とエアコンの設
置を考えた次第です。しかし、エアコンを動かすと、石川県にもある原子力発
電所や火力発電所の電気を使い、廃棄不能な使用済みウランや二酸化炭素の排
出に手を貸すことになるのです。そこで、社長の脳裏に、かつて思い描いた絵
が浮かんだのです、それがソーラー発電。昔、一度口に出した時も、周りから
止めとけと轟々の避難を受けました。今回も、社員に話したら、「宝クジ」が
当たったら付けたら?とか散々な反応でした。

 しかし工務店にそのことを話したら、宝クジ当選前に、業者さんを連れて来
たのです。そこで聞いたのが、10万kwhクラスで1000万円、4m×1
8mのソーラーパネルでした。しかし法人向けに年に1度、国の補助事業があ
り半額補助があると言うのです。林さんちの工場は、南向き10m×28mの
平らな屋根です。まさしくソーラー発電のための屋根と言えたのです。でも、
夏場のソーラー発電でも、林さんちの使用量の30%程度しか発電できない上、
元を取るには20年以上は、掛かると言われました。でも30%あれば米倉庫
分は、原子力発電所や火力発電所の電気に頼らずに済むのではないか?と考え
られます。

 補助金と言うモルヒネを打っても、諸々で600万円のソーラーパネル。で
も、どうみても23世紀型お笑い系百姓の林さんちに、ピッタリな響きがして
仕方がないのです。ここは一発、モルヒネを打ってでも、手入れたいと念じる
ことにして、宝クジを買いに走った私でした、、o(^o^)o

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 342袋/374袋 91%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 434袋/515袋 84%    9月12日  
普通のコシヒカリ    585袋/659袋 88%    9月12日    
ハナエチゼン      122袋/175袋 70%   8月21日
ひとめぼれ        260袋/286袋 91%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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