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林さんちのあぐらぐち物語 2006年 弥生１号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弥生１号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
１． 巻頭言
種もみ、床土の準備、畦塗りと春作業が、ドンドン進んでいますが、私の段
取りが遅れ気味。３月に入っても、一向に会合の嵐が収まりません。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
お得なコシヒカリ ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
２．今週の林さんち・・・・完璧よりお笑いが
先日、林さんちのお米の、除草剤の残留を調べるために、業者さんに、調査
を依頼してあった結果が出ました。ご存知のように、林さんちのお米は、「除
草剤は、１回〜２回使用しますが、殺虫殺菌剤は、使用しません」と、うたっ
て販売しています。でも、お米の特性として、もし不純物があれば、米糠部分
に、はじき出されると「聞いていた」ので、白米で食べれば安心だなと、考え
ていました。
ところが、最近のお客様の傾向を、見ていると、結構、玄米で食べられてい
る方が、多いことが分かりました。玄米食の方のためには、無化学合成農薬で
栽培した「超普通じゃないコシヒカリ」を、販売しているのですが、やはり高
価。すると、いろいろなクチコミで、林さんちのお米は、限りなく農薬を使用
していない、しかも値段も手頃。さらに、籾の混入が少ないらしいと、広がっ
て来たようです。ちなみに林さんちでは、玄米は、桃の蔵さんの玄器で、食べ
ています→http://www.momokura.com/
ですから、超コシ以外のお米も、玄米で食べて大丈夫ですかね？と聞かれる
ことが多くなりました。その時は、「除草剤は、１回〜２回使用しますが、殺
虫殺菌剤は、使用しません」しかし、出来れば、５分や７分で精米していただ
ければ安心です。とは、返事をするものの、ほとんどのお客様は、「あんたが
そう言うなんら、玄米で食べても大丈夫やね？」と言われます。世の中にある
数ある、タバコやその他の発ガン物質や、環境ホルモンに比べれば、本当に微
々たるものであることは確かです。
しかし、そうは言っても、さっきの『不純物があれば、米糠部分に、はじき
出されると「聞いていた」』ということが、真実なのかどうか、とても不安に、
なっていました。そこへ、たまたま、林さんちのお米を買ってくれているお客
様の会社で、残留薬品の検査をしているので、検査してみませんか？と言って
くれた方がいて、お！これは渡りに舟と思い、打ち合わせを始めました。オリ
ンピックのドーピング検査のように、私のイメージでは、ド〜ンと玄米を渡し
て、どんな不純物があるか、調べるのかと思いました。
ところが、普通の検査は、どんな薬品を使っているか、ターゲットを決めて
検査するのだそうです。結局、林さんちの除草剤は、３種類、そしてお米の品
種は、コシヒカリ、ハナエチゼン、ひとめぼれの、３種類。かけることの９点
の検査となりました。まあ、少し安くしてくれたとは言え、ウン十万コースの
検査費用でした、、(T_T) そして結果は、もちろん、全ての除草剤、品種にお
いて、薬品は、基準値以下どころか、まったく検出されませんでした。まあ、
よく考えて見ると、もし出たら大変なことです。農水省では、残留しないから
承認しているわけですから。
ただし、自分で調べてみて、少なくとも、林さんちで使用している農薬に関
しては、自信を持って、安全と言えます。でも、世の中、完璧か？と聞かれれ
ば、う〜ん、困ったとなります。中国から何が、ジェット気流で飛んでくるか
分からないし、最近のポジティブリストのように、自分で散布しなくても、他
所から、飛んでくるかもしれないし。でも、そんな完璧を求めすぎて、かえっ
て身体にストレスをかけているのが、現代社会のような気がします。超高層マ
ンションで育った赤ちゃんは、蚊の免疫すらないそうです。だって、そんな高
い所には、蚊はいません。それがアレルギーの原因になったりするのですから。
うちの子供達は、幼小の頃から、猫とコネコネしていますが元気そのものです。
私の尊敬する、自然食の船越康弘さんhttp://www.wara.jp/index2.htmlに、
よれば、畑を選ぶなら、最下流の畑を選ぶそうです。完璧を求めすぎる方が、
健康に悪いと言われます。健康に、良いのは、早起きから始まって、日々の生
活を、楽しく過ごすことだそうです。その意味では、林さんちのお米は、完璧
とは言いませんが、身体に良いのかもしれません。まあ、そんなことすら意識
せずに、ただひたすら、どうしたら笑いが取れるかどうかだけ、考えているの
が、私の毎日です、、(⌒-⌒)
林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
３、１０％いや５％でも直売を
２４、２５日と、静岡県浜松市三ケ日に、講演に行ってきました。静岡での
講演は、パネラーも入れると３回目。なにがどうなのか分かりませんが、気に
入られたようです。さすが、温暖な地域らしく、ノリも良くて話易い地域性で
私も、助かっています。ただ、ＪＲで行くと、乗り継ぎが多く、新幹線も、思
った最寄りの駅に止まらないことが多く、今回は、お呼びいただいた三ケ日認
定協会長さんの助言で、車で行きました。確かに三ケ日は、車で行った方が、
楽でした。
ところで、なぜ、私が呼ばれたかと言うと、三ケ日みかんは、日本中で有名
なブランドですが、そのことが農家の力を弱めているという危機感があるので
す。選果場http://blog.goo.ne.jp/k-o-y-o-3569/d/20060225 に行って来まし
たが、口あんぐりの規模で、すごかったです。トラックから降ろすところから
選果して箱詰めまで、全て自動。しかも、中身を見なくても光センサーで糖度
が分かるというハイテクぶり。
しかし、当然のことながら組合員は、ブランドを守るために、１個でも他に
出荷したらペナルティが課せられます。まあ、林さんちが、ＪＡ以外に、一粒
でも出荷したらペナルティを課せられるのと同じです。しかし、ＪＡ三ケ日は
ブランド力構築に、力を注ぎ、十分農家が生活できるような価格を維持してい
るのは、賞賛に値します。もし、お米もそうであったなら、ＪＡに１００％出
荷していたでしょう。ところが、問題は、そのみかんの価格を、スーパーや卸
さんが決めるところにあるのです。
案の定、最近、出荷価格がドンドン下がって来て、手取りが減って来ている
そうです。そこで、志ある一部の農家さんが、何か手がないか模索しているの
が、現状です。私は、自分の主に失敗談を通じて、今の自分で価格をつけるに
至った経緯と、その必要性、そしてその責任を、話して来ました。彼らは、み
かん作りにはプライドを持っていますが、私の知識では、みかんは小さい方が
美味しいと聞いていました。しかし、聞いてみると、早生、青島、晩生では、
それぞれ違うし、甘さと酸っぱさのバランスも違うと、力説していました。で
も、そんなこと、三ケ日みかんのＨＰにも、箱にも、どこに書いてない。それ
は、ＪＡが主導で販売している限りは、オンブにダッコは仕方ありません。ま
してや、すごく力のあるＪＡです。私達、米農家も同様でした。
私の経験から言うと、１０％いや５％でも、生産量に、個別販売の枠があれ
ば、経常利益で大幅な収益アップを望めます。そして、そんなことよりも、な
によりも、みかんのことを真剣に、お客様に伝えようとするようになります。
ネットで調べてみると、いろいろなみかん農家が、ＨＰを作成してみかんの素
晴らしさを、伝えていました。ブランドとの兼ね合いがあるとは、思いますが
農家さんの意識向上のために、ぜひ個別販売の枠を設けて、卸価格の下落を、
抑えて欲しいと思います。林さんちも、直売部門があるから、スーパーさんと
強気の交渉が出来るんですから。
これって、みかんだけの話ではなくて、全ての国産農産物に言える事で、最
近の９９円ショップの野菜なんて、一体どうなってるの？と思います。きっと
生産者の手取りは、少ないんだろうなぁ〜。コストを安くするために、きっと
生産者も、味や栄養は、二の次で色々とやってるんだろうなぁ〜と、考えるの
は、私だけでしょうか？安いのは良いのですが、そのしっぺ返しが、もっと怖
い。食育基本法が施行されましたが、きっと最後は、農家が、いかに生活者に
大切なことを、伝えていけるかどうかにかかっているような気がした、今回の
静岡講演でした。でも、お土産にもらった、三ケ日みかん、最高に美味しい！
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
先週→今週 平成１７年度新米販売日
超普通じゃないコシヒカ 90袋／200袋 45％ ９月２５日
普通じゃないコシヒカリ 233袋／575袋 40％ ９月１７日
お得なコシヒカリ 351袋／736袋 48％ ９月１０日
ハナエチゼン 31袋／181袋 17％ ８月２４日
ひとめぼれ 67袋／146袋 45％ ９月７日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「ＨＰの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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