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       林さんちのあぐらぐち物語 2004年 水無月2号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 水無月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 田植え終了と同時に、大豆の播種、草取りを開始しています。梅雨入りをしま
したが、今年は一体どんな梅雨になるんでしょう?去年は、梅雨入り後、そのま
ま冷夏でした。出来れば、カラ梅雨を希望していますが、、、。

2.今週の林さんち・・・・目指せ!お盆に新米

 先週号でお知らせしたように、実店舗のお米を、全て「林さんち風」から「た
だの石川県産コシヒカリ」に、全て変更しました。これで、ネットの「林さんち
風」米の寿命を、少し伸ばすことが出来ます。ところが、いきなりトラブル。
30キロ玄米の袋を開けて、10キロに詰めていて分かったのですが、ある生産
者の玄米に草の種が大量に混入していたのです。先週、顔が見えない怖さを書き
ましたが、いきなり、そのような事態に遭遇しビックリしました。でも、よ〜く
考えると、もしかしたらこの生産者、除草剤を余り使用しないから、この状態な
のかも?そして綺麗な米の生産者は、もしかして殺虫殺菌剤を多用したから、こ
の状態なのかも?と、やはり謎は深まるばかり。いっその事、その生産者(能登
の方)の電話番号を調べて、全て質問したらいいのかもと、考えもしましたが、
関係機関が1等のハンコを押した限りは、システムの問題かなと、思いとどまっ
ています。そもそも玄米で、販売される前提で生産していないのが問題です。
 林さんちのように、玄米で販売することが前提で、生産するとなると、まずコ
イン精米機には、色彩選別機が付いていないので、草の種が入るといけません。
そこで、稲刈りでたまに種のついた草を発見すると、いちいちコンバインを止め
て手で抜いています。さらに、精米するのであれば、多少入っていても問題にな
らない籾や籾殻は、絶対に混入は許されません。ですから、普通の農家よりかな
り慎重に、籾摺り作業と選別作業を行うので、時間がかかります。
 一番の問題は、玄米で販売すると、たまに玄米のまま食べるお客様もおられる
と言うこと。そうなると、限りなく農薬は使いたくない。と言うことで、現在の
ところ、どんなに虫に食われようとも、病気になろうとも、殺虫殺菌剤は使用し
ていません。除草剤も基本的に田植え後に1回、多発田に2回目をスポット散布
している。
 しかし、それもこれも、売切れてしまえば、成す術もなく一体どれだけ農薬を
使用したかも、全然分からないお米を仕入れるはめになるとは、、、。生産者と
しては、これほど敗北感のあることはありません。でも、配達先のお客様に「あ
んたの所しか、頼る所が無いんやから」と言われると、出来るだけのことをして
あげたいと考えての今回の措置です。早生のハナエチゼンは、とにかく早く種ま
きをして、早く植えたので、他の品種より順調に生育しています。出来れば、お
盆の間に収穫できたらベストやなぁ〜。冷夏では無いように!

3.ファイヤーボーイズそれともオヤジ?

 お百姓さんに付き物で、意外に知られていないのが、消防団活動。私の周りの
農業者、JA職員、関係機関の方も、多くの方が、頑張っています。そして、こ
の6月は、その消防団にとってとても大事な大会があります。それは、ポンプ車
操法大会。団から選手を5名選出、ポンプ車から、1本20mのホースを3本づ
つ2線伸ばし、そのタイムと動作の正確さを競います。
http://www.hayashisanchi.co.jp/diary-k-log/ky200306.html(日記参照)
 私も、消防団に入団してかれこれ13年に、なりますが、良く一般の方から、
「自警隊のあれやろ?」とか「火事の現場に行くの?」と質問をされますが、私
達消防団は、自治消防と言われ、公務員の特別職で辞令を町長より頂いています。
組織上は、プロの消防署職員の下で、消火や防災活動に従事しますが、装備に関
しては、石川県の消防団は充実しており、特に我が野々市町は、大型ポンプ車と
小型ポンプ装備の移送車を、4地区の分団でそれぞれ配備しています。出動範囲
は、野々市町及び近隣の地域です。自警隊は、自分の集落外へ出動することは、
めったにありません。
 ポンプ車に関しては、性能は、ほとんどプロのポンプ車と変わりません。です
から良く、「リヤカーにポンプ載せて走るんやろ?」と言われますが、それは、
各集落にある自警隊にある小型ポンプのことです。しかも、最近は、集落によっ
ては、リヤカーではなく、赤い軽トラに搭載して、サイレンもサーチライトも装
備した、小型ポンプ車という感じの装備が増えています。
 ですから火災現場では、実際の消火活動を、プロと同じに出来なくてはいけな
いので、この操法大会があるのです。この操法の操作要項は、選手それぞれに、
事細かく決められていて、一般の方が見ると、一見滑稽な感じがするロボット的
な動きが要求されます。それでも、決められた規定通りに動ける能力がないと、
実際の現場でも、ミスを犯すのです。ところが、それをマスターするには、この
6月の1ヶ月間というもの、死に物狂いで毎晩練習しなくてはいけないのです。
 最近は、消防団員のなり手が、なかなか見つからず、結果的に、自営業や、農
業者へ要請が来ることになるのです。私も、最初言われた時は、嫌で嫌で仕方が
なく、超不良団員で過ごしていましたが、気づけば、今では幹部になってしまっ
ていました。それは、昔は、「飲む打つ買う」の3拍子揃ったのが消防団員と言
われていましたが、今では、ずいぶん真面目になって尊敬できる先輩達がいたか
らと思います。そして、食と命の大切さを唱える私にとって、国民の生命財産を
守る消防が、合っていたのかもしれません。
 ちなみに、団員は各集落の代表で来ています。林さんちは、仕事上、各集落の
田んぼへ入って、少なからず迷惑をかける時も、しばしば。そんな時、消防で同
じ釜のメシを食べた方が、いてくれてとても助かっています。そして、田んぼも
そんな方のおかげで、増えたり、バイトもその子息の方が来たりと、意外な面も
あって感謝しています。人間、損得ばかりでなく一生懸命、他人の為にがんばっ
た人は、必ず報われるんだなと、10年以上経って感じています。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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