シャブシャブ・経営を左右します
今日は、予定通りの雨なので加工場の仕事を全員でかかる。しかしその前に大事な種籾の「シャブシャブ」がある。林さんちだけの用語であるが、浸水中の種籾を洗って次の水槽に移す作業のことです。種籾に限らず「種子」には、「発芽阻害物質」なるものが付いていて芽が出にくいようになっています。これがないと簡単に季節外れに芽が出てしまうのです。種籾には、その発芽阻害物質のアブシジン酸がくっついているのでそれを洗い流すことによって、より発芽率がアップするのです。当初は、かつてのように化学合成農薬による種籾消毒をしなくなってので、雑菌が繁殖して種籾が痛むので、それを防ぐ意味で洗い始めました。ところが相乗効果で発芽率が上がって来たので調べると「発芽阻害物質」の存在を知ったのです。昔から知られていたことなのに私が知ったのは、不勉強で10年ほど前です。化学g合成農薬というには、強力で自然の摂理の多くを見えなくしてしまいます。それは、除草剤でも殺虫剤、殺菌剤でも同様です。この発芽阻害物質のために上手く芽が出ないので、結局、播種量を増やしそれが結局、病気に繋がり、農薬を撒くという悪循環を生んでいたのです。
まだまだ寒いので大変な作業ですが、寒いと他の雑菌が発生しにくいので種籾にとっては、良いことなので我慢します。林さんちの5回も種まきのうち4回目の超コシ用の種籾だけは、温湯消毒と言って60℃のお湯に10分間浸けて消毒します。これだと病気の菌や雑菌も死にますが、発芽阻害物質も無力化する効果があり一石二鳥です。1.5トンの種籾を全部するのは、時間的に厳しいので今のところ1回だけに留まっています。でも林さんちで使用している天然由来成分の種籾消毒資材「エコホープ」も効果を上げています。高価では、ありますが3月の繁忙期の時間を作る意味で併用しています。いずれにしても林さんちの1年間の経営を左右する大事な種籾の仕事です。気合を入れてやります、、(炎_炎)
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