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日記を、日付順に、読みたいので、1番下へ行く

あぐらぐち物語 1998年6月分



1998年7月1日

昨晩の地区懇談会は、まあまあだった。しかし、これが毎晩続くのは、ツライ。強烈にエネルギーを消 耗している。ここ4ヶ月程の疲れがドッと出ている感じがする。そんな時は、みんなには悪いが、仕事 をサボッて昼寝をしている。行動パターンがバビル2世タイプなので、超能力が回復するまでは、休養 が必要だ。さて、今晩は地区懇談会最終日、超能力は使えるだろうか。


1998年6月30日

やはり地区懇談会は難しい。内容が、交通事故、いじめ、万引、変質者、資源回収ととてもさわやかと は言い難いものであるので、どうして話が堅くなる。すると、話が進まないので、私や先生が多くを話 してしまい活発な話し合いにはなり難い。でも貴重な意見も出ていたので、あと2回あるので、なんと かやってみよう。もう少し、質問等で、話を振ってみようかと思っている。
仕事の方は、早生に肥料を散布している。まだ、時期的に早いので、本格的に散布するのはもう少し先 になる。


1998年6月29日

リバウンドがひどく、一日休んだ。しかし、休む間もなく今晩からPTAの地区懇談会が3回ある。私 が、参加する地区は保護者数が多い地区なので、多量のエネルギーを消耗する。はたして、うまくチャ ーミングに、進行できるだろうか。


1998年6月28日

消防の大会の結果は操法ポンプ車が27団中11位だった。細かいミスが多くあって、これでも良い方 だと思う。しかし、自分が選手をやって11位が3回続いている。他の、選手は目一杯でやっているの でこれ以上は望むべくもないが悔しい。左が、待機するポンプ車、右が、指揮者の私、周り中審査員。
今から、町の消防団員全員で打ち上げだ。パーと飲むか。





1998年6月27日

朝から、ショックでボーとしている。さまかの敗退、もはや感動は自らが生み出していかねばならない と考えを新たにした。そこで、午前中から消防格納庫に行って、ホースにアイロンをかけた。昨日は、 「念ずれば、ホース伸びる」で実際伸びて良い操法が出来た。今度は本番用、絶対に一直線に伸びるよ うさらに念じた。明日は、午前6時集合で大会本番である。ようやく、開放されるという安堵感と、絶 対に好成績をという思いが交錯している。


1998年6月26日

朝、我が社の有機肥料使用米の中の契約米に、規定の肥料を散布した。同じコシヒカリでもリスク回避 のために売り先は複数ある。しかし、有機PK(燐酸、カリウムの略)肥料で、袋の絵柄がサッカーボ ールになっているのが、不思議だった。ワールドカップの年だからかなと思っていたら、中村君にペナ ルテイキックのPKに引っかけてあるんですよと言われ、「そうか!」と思った。農業界独特のネーミ ングもここまで来ると、素晴らしい。
後は、ひたすら草刈り。そして夕方から、操法用のホースにアイロンをかける。全部で6本120メー トルを使用するが、これを投げて真っ直ぐに伸びるか伸びないかが、大きく点数に影響する。だが、か けたからと言って、伸びるわけではないが、思いを込めてかける。「念ずれば、ホース伸びる」
そして今晩、ジャマイカ戦。今日こそ、勝ってくれ!


1998年6月25日

昨日は、伊勢モラロジーの方々に案内されて、伊勢神宮を訪れた。しかし、私の感覚では、愛農高校は ともかくとして、なぜ伊勢参りに連れて行かれるのか不思議で仕方なかった。でも、伊勢神宮の中の博 物館や美術館と並び農業館を訪ねて、説明を聞くうちに、日本と言う国の精神が稲作を根幹に成り立っ ていることを明確に感じた。天照大神が三種の神器とともに稲穂を渡して日本と言う国をつくらしたと いうのは、恥ずかしながら知らなかった。しかも、上甲塾長のお供でついて行っただけの我々にも破格 の扱いで、一般の方はなかなか入れない外宮と内宮の柵の中に入っての特別参拝や、御神楽舞を見て、 さらに塾長も初めて入るという松下幸之助氏が建てた神宮茶室に入って茶をいただいた。緊張の余りと 正座で足がしびれて大変だったけど、大いに感じるところのあった伊勢参りだった。こう書くと私もつ いに宗教にかぶれたかと思われるかもしれないが、日本での百姓として位置付けが明確になったという 意味で大きかった。
今回、100名の塾生の中から、百姓の二人が代表で訪れたが、来年から研修のオプションで他の塾生 を、伊勢に連れて来ようと最後に塾長がおっしゃっていた。ぜひ!伊勢参りをして、日本人とは、国と はと考える機会にしてほしいものだ。
ということで、結局、消防を二日間もさぼってしまったので、今晩、ホースと一緒に火の見やぐらに、 ぶら下げられているかもしれない。
左が、伊勢モラロジーの方々と神官様と我々が、内宮の前で。右が、農業館。





1998年6月23日

朝4時に起きて,三重県の青山町にある愛農高校に、到着.上甲塾長とも落ち合い校長先生のお話を聞 いた.その後,いきなり塾長が「私が30分話すから,君達二人であと15分生徒の前で話しなさい」 と言われ,全校生徒と教職員に話をした.緊張したが,同じ百姓,すごくレスポンスが良くて楽しかっ た.全寮制で農業を勉強していて,みんな挨拶が自然で好感がもてた.
その後,鳥羽に移動して,現地の方々と合流したが,案内されたホテルが超高級でびっくり,これから 会食だがどうなることやら,
左が講演中の上甲塾長。右が、白いシャツの方が志賀校長先生、右が東先生。





1998年6月22日

クロアチア戦敗退は、ショックでぼう然だった。そのまま朝から、消防の操法大会の全体訓練と言って 野々市町の4つの分団が一同に会して、本番さながらのポンプ車操法を繰り広げたが、あまり成績が良 くなかった。当然、その晩の懇親会は、長い反省会となり今日は強烈な二日酔いだった。
そのまま、石川県農業法人協会の総会の司会で午後出かけたが、つらかった。明日は、5時起きで長田 君と電車に乗り上甲塾長と三重県で落合い、日本でただ一つの私立の農業高校「愛農高校」を訪ねる。 また、塾長とサシで話が出来るのはワクワクする。少し、気分転換だ。


1998年6月20日

午前中、草刈りをしてから、午後「この空があるかぎり」という、いじめを題材にした演劇を見てきた。 いじめを考える県民劇場というものだが、内容がヘビーなだけに避けて通りたい気持ちもあったが、行 って良かった。いじめっ子という一面的な表現ではなく、「観客」「傍観者」というグループが「いじ め」を起こしている、そしてその傍観者が自身が、いじめについて考えるストーリーであった。いじめ の起きる原因や、その理論的な側面、そして解決方法が劇の中で演じられていた。「居場所があるか」 や「自分は一体、何?」というキーワード。そして周りの人間、「先生」「兄弟」「両親」がやはり、 いじめを防ぐスペシャルウエポンである。それが逆効果になる場合もあるが、やる価値はあるだろう。 今度の地区懇談会で「いじめ問題」も話し合うので、良い機会だった。
それにしても、今日のクロアチア戦は、夕方の今からドキドキである。なんとか消防の練習から、早く 帰らねば。


1998年6月19日

午前中、少し草刈りをして雨が降ってきたので、床屋に行った。久しく行ってなかったので髪がボサボ サになっていたが、ようやく消防操法カットに出来た。
午後は、長い昼寝のあと、学校へ行って今度の3年生の学年行事の打ち合わせをした。司会進行を一任 されてしまった。内容は、救急法なので、等身大の人形を作って車ではねることにした。子供たちには どれだけ口で言っても分からないので、本当の怖さを見せたいと思っている。
でも、恵みの雨で助かった。


1998年6月18日

昨日と仕事のパターンは同じ。午前中、のしもちを詰めて、午後は草刈り、夕方から消防。草刈りは、 除草剤に比べ時間がかかるので、間に合わない地域から良く苦情が来る。だから、あっちこっち飛び飛 びに刈って回っている。しかし、刈り終わる頃には、最初の所がスクスクと育っているので、イタチゴ ッコではある。それでも、除草剤のみで除草をすると、用水の土手が崩れたりして良くないし、どうみ ても環境に優しくないので避けたいところだ。
明日のクロアチア戦観戦ツアー出発に向け、我が社の藤井さんが、帰宅して行った。餞別として、お金 とチョンマゲのかぶりものをあげた。これに日の丸を書いて一緒に行く弟にかぶらせ応援するように、 申し渡した。もし、テレビに写ったら、うまい物を食わしてあげると約束した。


1998年6月17日

午前中は、もちつき。この前ついたもちが、ありがたいことに在庫がなくなってしまい、汗をかきかき ついた。数年前だったらこんな時期にもちつきは考えられなかった。少しづつ少しづつ定着してきたの だろう。
そして午後は、草刈り。ウオークマンを聞きながら楽しく?刈っているが、やっぱり肩がこる。という より痛い。そして腰も結構負担になる。それに、時々犬の糞があって香ばしい匂いがすることもある。 でも刈った跡を見るとすがすがしいし、こんな単純作業の時に色々なアイデアが生まれるのである。
しかし、最近悩みがあって、クロアチア戦のキックオフまでには消防の練習が終わりそうにないのであ る。「済みませーん。サッカーの試合があるので帰りまーす!」なんて口が裂けても言えない雰囲気に なっている。何かいい方法はないかギリギリまで苦悩は続く。


1998年6月16日

一日、除草剤散布と草刈りだった。午後、ラジオ放送のことで業界誌からの取材があったが、基本的に は、これからは、草との戦いになる。戦うのではなく、仲良くやりたいのだが毎日、「草が、草が 」と眉間にシワを入れたレデイースを見ているとそうもいかず、中村君と精を出している。除草剤はあん まり楽しくないが、草刈りは多少排気ガスは出るが、環境には優しいのでがんばってやらねばならない 作業である。
それと、おかげさまで「普通じゃないコシヒカリ」の予約分を除き完売した。本当は、もう少し在庫が あったほうが良かったが、贅沢は言えない。在庫は多いと困るし、でも足りないともっと困るし、でも 完売はうれしいし、なんだか複雑な気分である。あとは、「普通のコシヒカリ」とわずかな「ほほほの 穂」が残るのみになった。「普通のコシヒカリ」は、8月末の新米発売までに丁度完売する量だと思う が、思い起こせば山のような在庫を眺めて、暗い気持になっていたのだが、多くの人の助けでなんとか なった。感謝の気持で一杯である。


1998年6月15日

アルゼンチンに負けてしまった。残念、今度のクロアチア戦には我が社の藤井さんを派遣するので、絶 対に勝つ!
午前中、常光利惠さんのお誘いで、松任市議会の一般質問を傍聴に行ってきた。行くかどうか迷ったが 、これも国民としての義務と思い出かけた。そして、議場に行ったらなんと議員控え室に出てしまい、 職員に通路を教えてもらったが、すごい裏口が入り口でびっくりした。こりゃ、とても「どうぞ、聴き に来て下さい」という感じではなかった。しかし、常光さんの呼びかけもあったのか傍聴席は一杯であ った。3点ほどの質問をしていたが、手話も交えての常光節で、いつもながら感心する。でも、議会と いうのは、シーンとしていて形式ばって、とても発言する雰囲気ではない感じがした。こりゃ、傍聴に 行って応援してあげないと、小市民の意見など吹き飛んでしまう。でも貴重な体験だった。


1998年6月14日

超久しぶりのお休み。子供たちと妻で金沢百万石パレードを、30年ぶりに見に行った。このパレード の日は14日と決められていて日曜日に重ならないのと、すごい人垣でいやになって、小学校以来行っ てなかった。今回、消防50周年記念で金沢市以外の消防団もパレードに参加となり、我が野々市町第 2分団の代表数名と車輌が参加したのと、加賀鳶のハシゴ演技を見たかったので、出かけることにした。 しかし、やはりすごい人垣で2時間近く6歳と8歳の兄弟をかわるがわる肩車していたのでつらかった。 しかし、携帯で大体の場所は言ったけど、パレードの分団の人を見つけて手を振ったら、すごい人の中 から分かってくれて敬礼してくれてので、良かった。良く見つけたものだ。本来なら我々も出なくては ならないところを、毎晩の練習で疲れているのでだまって出てくれたのだと思う。少しは恩返し出来た かな。そして、今年の前田利家公役は千葉真一さん。ワーと盛り上がって通り過ぎたら多くの人がバラ バラと帰ってしまった。まだ、加賀鳶があるのにもったいない。初めて、本場のしかも、多くのハシゴ が立った中での演技を見た。いかに映える演技をするか非常に参考になった。
今日のようなことを私は「家族サービス」とは呼ばない。どこかで聞いたが、父親がサービスと称して いやいや付き合っているのを家族は敏感に感じるのである。そんなサービスなら止めたほうがいい。遊 びに行くにしても自分自身の明確な目的意識が必要だと思う。そのベクトルの方向が家族で合す努力は 必要だが、まったく関係ない方向を向いているのであれば、それは、濡れ落ち葉で家にいたほうが、ま だましだろう。
さて、遊びに行って鋭気も養ったし、あとは、ワールドカップ、アルゼンチン戦を見るだけである。も う今からドキドキしている。おそらく、中村君はすでに、気合十分でテレビの前に陣取っているだろう。


1998年6月13日

輪島市まで告別式に行ってきたが、同じ浄土真宗しかも東本願寺通称「おひがしさん」なのに全然やり 方が異なっていてびっくりした。一番違うのが、焼香順と弔電順。この辺では、焼香を遺族から始まり 近しい人、団体の名前を読み上げてする。すると、「えっ、あの人の方私よりが先?」と言って告別式 後クレームを付けられる時があり、遺族が通夜に死者の魂を弔うどころではなく、順番を徹夜で討議す るはめになる。今回は、焼香はご自由に前の方からということだった。弔電もこの辺は、会ったことも ない国会議員の弔電が友人や親族の心のこもったものを読まずに、最優先で読まれる。今回は、おそら く到着順で読んでいたのだろうと思われた。この方が浄土真宗の精神がピュアに引き継がれていると言 ってよいだろう。
確かに一日の大半がつぶれたが、帰りに校長先生を始め先生方と昼食をともにして話しが出来たのが、 良かった。いつもは、行事の打ち合わせの話ばかりで、案外なかなか普通の話をする時間がないもので ある。これも告別式の大きな意味の一つで、故人に感謝したい。


1998年6月12日

たまった伝票仕訳けを、順調にしている。たまには、落ち着いて考える時間も必要だ。ところが、明日 、能登の輪島市まで告別式に出席するため行くことになった。PTA関係で行くのだが、これもたまに は、ノンビリしていいかもしれない。
直播きの田んぼに、芝生の様に生えてきたのが、「ヒエ」と判明。あんまりひどいので、専用の除草剤 を散布する。直播きでネックになるのがこの、雑草対策だ。経費削減で農薬を多用していたのでは、な んの為にやっているのか分からない。何か、工夫が必要だ。


1998年6月11日

ようやく、机の上のエベレスト状態の書類の山を崩し始めた。丁度、かき氷を崩すのと似ている。そん な暇があるのなら草取りをしろと言うレデイースの冷たい言葉を無視して強行している。
春先から我が社の休憩場所の納屋の天井に、ツバメが二夫婦きて巣作りを始めた。普通は喧嘩してどっ ちかが出て行くのだが、今年は二夫婦とも産卵、そして無事育っている。珍しいことである。 ヘビに食べられて全滅したり、全滅かと思っていたら一羽床に落ちていて、それを巣へ戻したらチャン と育ち巣立ったりした。最近は、巣作りの場所や材料も少なくなりツバメも減ったのに多く育ってうれ しい。今年の林農産は安泰か。
最近、明らかに寝不足である。消防の練習から帰るのが11時くらい。さらに追い討ちをかけるように ワールドカップが始まり、開幕戦はブラジルが一点入った時点で寝てしまった。ところで、エールフラ ンスは飛ぶようだが、なんとチケットが手に入らないらしい。本当に藤井嬢はクロアチア戦を見れるの であろうか。もう餞別をあげてしまったので、見れなくても行ってもらわないと困る。





1998年6月10日

午前中、大豆の除草剤散布。午後は、雑草のひどい田んぼ8枚に動力噴霧機で除草剤を散布した。一枚 当たりに2000円以上かかる。丁度、100円玉をまいているようなものだ。田んぼの水漏れが著し とどうしても草が生える。今年から始めた、無農薬の田んぼは、もう草だらけになってきて、レデイース も切れかかっている。油断していると、除草剤をまかれかねないので注意している。あと、ドロムシと いう、苗を食べる虫が発生してきて、少し白く枯れて来た。いつもはドロムシ用の殺虫剤を苗箱に少し 散布して防いでいたが、今年は散布しなかったので、もろに食われている。これも、皆さん心配して薬 をまけと言われるが、散布時期を外したとか、他にすることがあるとかなんとか言って、ノラリクラ リかわしている。こうやってみると、農薬を減らすというのは、地球環境とか健康とかとは無関係なと ころで決まっている気がする。
ところで、ワールドカップが始まった。私も、高校大学とサッカー部で、嫁さんも、マネージャーだっ たし、中村君を始め、我が社はサッカーファンが多い。お店の藤井嬢にいたっては、クロアチア戦を見 に行く。当然、会社から多額の餞別が出たことは言うまでもない。しかし、乗って行く飛行機がエール フランスらしい。果たして、飛べるのだろうか。


1998年6月9日

実は、今日が私の38歳の誕生日である。子供の頃からすると38歳といえば「おっさん」という感じ だったが当事者は、全然そんな感じがせず、相変わらず進歩のない日々を送っているような気がする。 消防でこの時期、家にいないので、誕生日らしいことは一切ない。嫁さんに「今日、誕生日だよ」とい うと「それで?」と言われるし、下の子供にいたっては「お父さんの誕生日だから、何か買って」と完 全に、勘違いしているようだ。後2年で不惑の年とともに21世紀に突入するが、髪の毛以外はあんま り変化はないだろう。
昨日から、ビニルハウスを片付けている。これで、ようやく春が終わった感じがする。これから来年の 春までハウスは遊んでいる。かと言って、何か作ると言うのも難しい。やっぱり、直播きが有効な手段 なのかもしれない。しかし、どうも直播きは、スーパーレデイースには我慢がならないようである。と にかく最初の立ち上がりが、信じられないくらいに弱々しいので大きな苗で慣れている目には、完璧に 拒否反応が出てしまう。ちなみに、今年の直播きも、早々と失敗宣言をされてしまい、トラクターで起 こして代かきして水張り転作にしろと言われてしまった。その後、まったく相手にされない状態の中、 私一人で管理しているが、今ではスクスクと育ている。まったく、子供の教育そのものだなと感じる。 弱々しいかもしれないけど、しっかりした生命力を信じて、過保護にしないことが大切である。


1998年6月8日

土曜日の消防の練習の後、説教があって帰ったら午前2時近かった。大会までもう3週間しかないが、 集中力がない状態が続いている。今までは、先輩達も我慢していたようだが、そろそろ切れかかってい る。原因は、もう会社でも中堅の年齢の人ばかりなので、5人が揃うことがなかなかない。そして、先 輩達の言葉を素直に聞いていない。かならず「でもー」とか「そうやけどー」という言葉が聞こえる。 人の言うことを素直に聞けない年齢に達しているのかもしれない。その他色々あるが、その集中力を上 げる仕事が私の指揮者というポジションなのだ。
翌日曜日は、6時半には青年塾のサマーセミナーの打ち合わせに、丹後半島まで出かけた。二期の長田 君と行ったが、カーナビどうりに行ったら、なんと天橋立を通る指示で、とにかくお土産やさんの間を 観光客をかき分けながら行ったら、やっぱり通れなかった。そんなかんやで、到着時刻を1時間以上も 遅れて大阪から来ている二期生達と合流した。とにかく超田舎であったが、地元の二期生、勅使河原君 橋本実生さんとご両親に案内されて、色々と回った。研修をするには、工夫が必要だが、きっと素晴ら しい体験が出来そうな予感がした。今日は、朝からクタクタだったけど、なにやらすがすがしいのは、 きっと丹後半島のおいしい空気と、もてなしてくれた皆さんの心のおかげだなと感じた。それにしても 勅使河原君の打ったそばは、うまかった。


1998年6月6日

一日中、入水口の壊れたところの修理、ビニルハウスの後片付け等の雑用をしていた。本当は、事務の 方をしたいところが、そんな雰囲気でないので大豆の播種とビニルハウスの後片付けが終了するのを待 ってからにしようと腹を決めた。どうも百姓は、目の前の見える仕事があると、落ち着かないようなで ある。
明日、早朝から丹後半島に青年塾のサマーセミナーの場所の下見に行く。一期二期合同の研修なのだが 私は、稲刈りで行けそうにない。しかし、ここで二期生の暴走を許すとまずいので、石川県からは二期 の長田君と行くことにした。どっちかというと暴走をあおる結果になりそうだが。


1998年6月5日

午前中は、またまた中村君と、とぼもちを詰めた。久しぶりにしたら切り幅がバラバラになってしまい 内容量を揃えるのに苦労した。分業もいいけど、たまにはやらないといけないなと反省。
午後は大豆と、直播きの田んぼに除草剤を散布した。相変わらず、雨は余り降らないので順調に仕事が 進んでいる。せめて大豆の播種が終了するまで、なんとかもてば枕を高くして寝れる。
今晩は二日ぶりに、消防の練習だ。みんな上手になったかな。


1998年6月4日

午前中、中村君とのしもちを詰めてから、ビニルハウスのラブシートをたたんだ。このラブシートは不 織紙といって特殊な紙のようなシートで苗の下に敷いて根が苗箱の下に行かないようにしたり、保湿を 保ったり、上にかけては保温と遮光に使う優れものである。しかし、このラブシートは農業界の妙な登 録商標の中でも際立っている。ところが先日、農業短大で直播きの種のカルパーに行ったところ、ピン ク色のラブシートを発見。もう、これは究極である。
大豆の播種も梅雨入りしたと同時に雨が降らない、いつものパターンで順調に進んでいる。問題は強風 で除草剤が散布できず、雨も少し降っているので、大豆の芽が出ないかヒヤヒヤである。芽が出たら芽 も枯れてしまうのである。除草剤には、芽が出ないようにするタイプと草そのものを枯らすタイプ、そ して葉から吸収されて根を枯らすタイプがあるが、これは土表面をコーテングして芽が出ないようにす るものなのだが、大豆も直接かかるとさすがに枯れてしまう。明日は、風が止んでくれるかな。
夜は、地元の富陽小学校のPTA役員会。6月末の地区懇談会や、指導者研修会等多くの懸案があるの で大変だ。特に、地区懇談会は交通事故、万引、変質者、資源回収と4つの柱でおおいに話し合ってほし くて、お誘いの文を考えて作った。どうも私の文章は特殊なようだが、思いは伝わるだろう。下に乗せ ておきます。

地区懇談会のお誘い
                                              富陽小学校PTA会長
                                   林 浩陽

先日「キー、グッシャーン」と表で大きな音。また、交通事故である。急いで見に行くと、藤平の交差点で車同士の事故。一台がかなり壊れて、運転手と同乗者がケガをしていたが、救急車がなかなか来ない。業を煮やし携帯で直接、野々市消防署にかけて来てもらった。 これに限らず消防団をしている関係で消防無線に、実に多くの救急無線が入る。最近「松任救急一!救急出動指令、○○町○丁目にて交通事故!」と聞くと「ドキッ」とします。また、富陽の子供がはねられたのではと思うのです。ここ数年の開発に子供達がついていっていません。昔のようにのんびり歩いていたり、自転車に乗っていられないのです。 開発に伴い、数々のお店がオープンして児童が行く機会が増えましたが、保護者が考えている以上に万引が多いのです。具体的な数字は公表されていませんが、店によっては売上げのかなりの割合が被害に会っているようです。先日も、ニュースで県内の少女にいかがわしい行為をした会社員が、少女の万引行為を見て脅してとありました。一事が万事、お子さんとのコミニュケーションが取れているでしょうか。 さらに、同じく変質者の問題。暖かくなると、ボウフラのように湧き出ます。下校時一人で歩くなとか、通学路の見直し等、色々対策は講じるのですが、相手は暇を持て余している人間です。どうしても、出没するのですが、もし出たらただちに110番して下さい。ところが、またどこそこに出たらしいとワーワー騒いで終わる場合がほとんどのようです。また、怪しい人を見かけたら野々市交番248−0059に電話して来てもらって下さい。最近は携帯電話、PHSが普及しているので、どんどんかけて悪い奴が出にくい雰囲気を地域で作りましょう。私はちなみに、野々市交番と野々市消防署248−5516は携帯に登録してあります。 次が資源回収の問題。最近、有料になったものもあり、はたしてやる意味があるのかという議論もありました。しかし、なぜ地域で児童がするのかという意味を考えてほしいのです。まず、ゴミの意味を知ることです。我々保護者の時代よりこれからは、より一層ゴミ問題は深刻化してきます。なぜ新聞紙は良くて週刊誌は有料なのかとか、再生品の方が高いことがあるのはなぜだろう、とか保護者と一緒に考えてほしいのです。そして、地域のお年寄りには、子供たちが取りに来るのを楽しみにしている方もおいでます。そのようなことを話し合ってほしいのです。 地区委員の方々からも、以前のようにビデオや16ミリ映画を見ている場合ではないとの意見を得ています。
1、交通安全、通学路のルートについて
2、万引、非行につながらないためには
3、変質者を防ぐには、野々市交番248−0059 野々市消防署248−5516
4、資源回収について
この四つのテーマについて活発な話し合いを期待します。しかも、否定的でないチャーミングな議論をしたいと思っています。よろしくお願いします。

さすがに、日記と違い時間がかかったが、真面目な文章は書けないしこれでいこうと思っています。


1998年6月3日

午前中、久しぶりにもちつきをした。去年までは、3月で終了していたのだがAコープで定番の棚が割 り当てられたのと、店でもありがたいことに少しずつ売れるので作っている。しかし、さずがに田植え の間は生産が出来なかったので、欠品が続いていた。見放される前に作っておかないといけないので、 大豆の播種もあったがもちつきをした。この少量つくというのが一番大変なのだが、損得を超え小さな ことを一生懸命することが、実は大切なのだと信じてやっている。
午後は昨日、上甲塾長が金沢で講演されるとの情報をゲットしたので、二期生の長田君を誘って、金沢 グランドホテルまで、聴きに行った。主催者もあまり知らない、知人の知人のつてで行ったので、受付 で冷や汗をかいていたら、なんと長田君の知り合いがスタッフでおられ、あれよあれよ言う間に、来賓 室まで連れていかれた。さらに驚いたのが、一期生で鯖江商工会議所の孝久さんも講演依頼でお仲間と 来ていて、ばったりロビーで会って目を疑った。まあ、私と長田君だと波動砲を連射しているようなも のだと痛感した。講演内容は、普段の塾生向けと違い、経営者向けなのですごく別の意味で新鮮で素晴 らしかった。それにしても、なぜあんなに、メリハリとウイットに富んだ話が出来るのであろう。感動 して帰ってきた。
帰って来て、スクーターで急いで水回りの後、またスーツに着替えて町PTAの会長会議に出席した。 明日も地元小学校のPTA役員会なのであるが、今日、長田君に「林浩陽さんの場合、二兎追うもの 一兎を得ずではなくて、30兎を追うもの15兎を得ずだ」と言われてしまった。だが、そのうちの1 4兎は得ているはずだ。


1998年6月2日

大豆の播種と同時に、除草剤の散布を開始した。畑物は、除草が大変だ。稲と違い水がないので、生え るは生えるは。しかし、タイミング良くやればこの薬一回で済むので、キッチリやっている。いわゆる 遺伝子組換え大豆とは、この後大豆が成長した後に生える草をラウンドアップという除草剤で枯らして も、大豆そのものは枯れないようにしてある代物である。どう、アメリカ合衆国が安全だと言っても、 さわやかな物でないのは確かだ。でも、我が社も出芽前とは言え、除草剤を散布していること自体、5 0歩100歩か。


1998年6月1日

大豆の播種を開始した。梅雨時期の晴れ間をぬっての作業になるので、段取りが勝負だ。あとは、草取 りやあぜ道の除草、そして毎朝晩の水回りが主な仕事になるが、みんな自分の担当部門をその日の作業 のメインにしたいので、激しい論争になる。この時期は、そんな毎日だ。
水回りも、私の担当地域はスクーターで1時間半近くかかる。なにしろ、毎日5センチ以上水位が下が る地域なので大変だ。結局、仕事以外に一日3時間もこの作業に費やしている計算になる。大雨が降る と一日くらいは休めるのだが、大体7月までは毎日回らねばならないので、どこかへ出かける時は大量 に入れて行くか、誰かに頼むかしていく。これをさぼるとテキメンに雑草が生えてくる。稲の背丈が高 くなってしまえば陰になって雑草は生えないが、小さいうちは水で押えるしかない。タイとかでは、稲 の背丈が何メートルもある稲があるのは、そこまでになればほとんどの雑草は生えないので理にかなっ ている。ところが、最近は食味で日本型の稲も多いらしく、すると除草剤の多用になるようである。稲 と水の関係は深い。





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