コシヒカリだけじゃない!林さんちのコシヒカリ以外のおすすめの品種
お米の品種といえばコシヒカリ!
でもお米の品種はもっといっぱいあるんです。
令和3年現在でその数なんと893品種!
その中にはコシヒカリに負けず劣らず美味しいお米があるんです。
コシヒカリ以外のどんなお米を選ぶといいのか?
コシヒカリとの違いはどうしてうまれているのか?
そんな疑問にお答えしましょう!
てっとり早く林さんちのコシヒカリ以外のおすすめを教えて!
という方にはこの3つをおすすめ
それでは聞いていきましょう!
コシヒカリ以外でおすすめの品種
いらっしゃいませ!
こんにちは
こちらには初めてお米を買いにきたのですが
ありがとうございます!
どのようなお米をお探しですか?
いつもはコシヒカリを食べているのですが、
違うお米も試してみようと思って。
それでしたらお任せください!
林さんちには、コシヒカリ以外にもおすすめな品種が3種類あります
林さんちのコシヒカリ以外のおすすめの品種
固めの食感で、丼ものにおすすめ ハナエチゼン
冷めてもおいしい ひとめぼれ
やわらかく、玄米でも食べやすい ミルキークイーン
初めて聞く名前が多いですね!
固めの食感で、丼ものにおすすめ ハナエチゼン
うちの旦那は固めのご飯が好きなので「ハナエチゼン」が気になります
どんなお米なんですか?
ハナエチゼンはコシヒカリに比べて香ばしいかおりがします
コシヒカリと同じ水の量で炊いたときより硬めの食感に炊き上がり、粒ばなれがよいです。
さらっとルーやタレに絡み、カレーや焼き飯、丼物に合いますね。
なるほど!
うちの旦那、カレーが大好きなのでハナエチゼンはピッタリそうですね!
注意点としては、長時間の保温には向きません
色が変わりやすく味が落ちやすいです
どんなお米でもいえることですが、早めに食べられる分だけ炊くか、炊き立てを冷凍するなどをおすすめします
やっぱり炊き立てが美味しいですもんね!
あと、このお米「ハナ[エチゼン]」って福井県のお米ですか?
正解です!よくわかりましたね。
ハナエチゼンはコシヒカリの孫にあたるお米として福井県で誕生しました。
でも名前の由来は「華+越前(福井)」でなくて、このお米はコシヒカリよりも早く収穫できる、ハナ(花)が越(コシヒカリ)よりも前に咲く、ということから、華越前=ハナエチゼンと名付けられたそうです。
でも「福井」にもかけてあると思いますよ。
そうなんですね!
ハナエチゼンのお米はこれですか?
はい、林さんちでは「林さんちの一番打者ハナエチゼン」という商品で販売しています。
8月下旬、林さんちで一番最初に収穫できて、新米が発売できるので、「一番打者ハナエチゼン」と名付けました。
林さんち最速でご賞味いただけますよ。
ところで、このハナエチゼンの名前にピンとくるということはお客さんもしかして歴史好きですか?
そ、そ、そうですねー
ハナエチゼンは30年ほど前に、美味しい早生品種のお米を探していて色々とテスト栽培したところ、
とても美味しくて感動した品種です。
それから林さんちでは定番となり、ずっと栽培していますね。
実は、ハナエチゼンって、とっても作りやすいお米なのです。
それをいいことに昔、農家さんたちが収量を増やそうとして肥料を大量に使用した結果、食味が落ちてしまい、評判も落としてしまったようです。
肥料を沢山あげると病気や虫に対しても弱くなるので余計な農薬を使わないといけなくなります。
林さんちでは「一番打者ハナエチゼン」の肥料の使用量は抑えています。
除草剤は1~2回使いますが、殺虫・殺菌剤は不使用で優しく育てています。
だから「林さんちの一番打者ハナエチゼン」は、本来の美味しいハナエチゼンの味がします
冷めても美味しい ひとめぼれ
次に冷めても美味しいって書いてある「ひとめぼれ」は、どんなお米ですか?
ひとめぼれは、コシヒカリの子供にあたるお米です。
粒が大きめでアッサリしています。
冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当に合いますね。
うちの子が食べ盛りでお弁当にご飯をたっぷり入れているのでぴったりですね
そうですね。ひとめぼれはやはり食べ盛りのお子さんがいるご家庭や、おじいちゃん・おばあちゃんと同居されているご家庭の人がよく買っていかれますね。
食感がコシヒカリに近いので、食べ応えのあるお米です。
幅広い年齢層に満足してもらえるので、ひとめぼれは大家族の常備米としても人気がありますね。
お値段もコシヒカリに比べてお財布に優しいですよ。
林さんちでは「林さんちの貴女とひとめぼれ」という商品で販売しています。
新米は、8月末ごろ、「一番打者ハナエチゼン」の次に登場しますね。
あのー
なぜ「貴女と」なんですか?
お客様のように女性の購入者が多いので、林さんちではより親しみを持ってもらおうと「貴女と」と名づけたんですよ。
なるほどー
私もひとめぼれしちゃいそう!
ひとめぼれは東北で誕生したお米で、東北で誕生しただけあって冷害に強いお米なんです。
栽培のきっかけは、平成5年の大冷害による大不作です。
平成5年は林さんちでもお米がとれず、米不足で大変でした。
ところがそんな大冷害にも負けず「ひとめぼれ」は育ち、収穫できていたのです。
それならばと、最近の異常気象に対応して、林さんちでも「ひとめぼれ」を栽培することにしました。
天候変動に強い「ひとめぼれ」は、全国でも作られるようになった素晴らしいお米でもあります。
やわらかく、玄米でも食べやすい ミルキークイーン
実は私、玄米食をやってみたいなって思っているんですけど、
このミルキークイーンってお米が気になります
そんなあなたにとってもおすすめです!
コシヒカリを同じ水の量で炊いたときにやわらかめに炊き上がり、
モッチモチのやわらかめ食感が好きな方にぴったり。
玄米で炊いたときでも同じで、特有のプチプチ感が少なく、初めての人でも挑戦しやすいです。
どうしてもあの皮のプチプチがちょっと気になるんですよね
またミルキークイーンは、冷めてもパサパサになりにくく、
ひとめぼれと同じくお弁当などにおすすめです。
お米のブレンドにも良く使われますね。
裏技としてミルキークイーンを少し時間がたって味が落ちたお米などに混ぜて炊くと、
おいしさを引き上げてくれます。
んー玄米食をしたいけど、じつは旦那が玄米ごはんを苦手で、
玄米食をやりたいけど玄米を炊くといやがられるんですよね
例えば、、ご夫婦やご家族で玄米ごはんが硬いから食べない。
仕方なく白米と玄米の両方を炊かれていたお客様が、ミルキークイーンの玄米ご飯にすることで食べてくれるようになった!
というお話をよく聞きますよ。
それを聞いて勇気がでてきました!
ミルキークイーンで玄米ごはんを炊いてみようかな!
林さんちでは
「林さんちの女王さまミルキークイーン」と
「林さんちの普通にミルキークイーン」のふたつの商品があります
ふたつはどう違うのですか?
肥料のちがいと農薬の使用をしているか、していないかになります。
「林さんちの女王さまミルキークイーン」は有機肥料で土作りをし、紙を敷いて田植えをする変わった育て方で除草剤を使わずに育てています。
玄米で食べる場合はこちらおすすめしていますね。
「林さんちの普通にミルキークイーン」は業務用としても栽培しているので、特殊な栽培方法や有機肥料は、使っていませんが、その分、お求めやすい価格になっています。
もちろん味は、女王さまミルキークイーン同様にモッチモチ食感です。
どうして玄米で食べる場合は女王さまミルキークイーンの方がおすすめなのですか?
女王さまミルキークイーンはさらに肥料すら少なめなので、軟らかくて食べやすいと評判です。
ん-迷っちゃいますね
社長のこだわりメモ
ミルキークイーンはお米屋さんから「老人施設で使いたいので軟らかいお米であるミルキークイーンを栽培してほしい」と言われて作り始めたお米です。
紙を敷いて田植えをするとなぜ除草剤を使わずにお米を育てることができるか、というと、草の多くは日光を栄養としていて、日光を浴びることによって芽を出すことからなのです。
そこで特殊な田植え機で、1.9m×170mの大きな黒い紙を敷きながら苗を植えます。
すると紙が日光をさえぎり、下の草に日光が当たらず生えなくなります。
この紙は約50日もすれば自然と溶けて微生物分解され跡形もなくなり、そのころには稲も大きく育っていて田んぼの面を覆うので、除草剤を使わずお米を育てることができるのです。
ちなみに作物の根本を覆う資材のことをマルチと言い、紙のマルチをして育てるのでこの栽培方法を紙マルチ栽培といいます。
うわーさらに迷っちゃうなー
どれもおいしそうできめられない
そんな方にもお試しで玄米300g袋(約2合)も販売していますので、
例えば家族で食べるように「貴方とひとめぼれ」10kgと、
一度お試し用で「女王さまミルキークイーン」300gというような組み合わせもできますよ
あれ?このかぐらもちって品種はコシヒカリ以外だけど紹介されませんでしたね?
はい、先ほどまで紹介していたのは普段食べるお米でうるち米といいます。
かぐらもちはもち米なので紹介はしませんでした。
そういうことでしたか
林さんちは、冬になるとお餅屋さんになります。
そのお餅に使うもち米はすべて、お餅用に林さんちで作っています。
同じ餅米を「手造りかぐらもち1升・白米」で販売していますので、こちらもぜひお買い求めください。
ここからはさらにくわしくお話ししていきましょう!
そもそもお米の違いはなぜうまれるの?
お米の味は、品種による差が一番大きいです。
そこから水分、でんぷん、たんぱく質、脂質、その他のバランスで決まります。
水分 お米のうるおいです
お米の水分値は玄米を袋詰めするときに、15%が基準です。
水分値が16%を超えると、保管しているときにカビが発生する恐れがあるためです。
逆に低すぎるとお米がひび割れてきて、割れたり砕けたりするので、炊飯した時に中のでんぷんが溶けだして、味が落ちてしまいます。
このようなお米を「胴割れ米」と言って、林さんちでも注意しています。
水分は、保管している間にも乾燥が進んでいきます。
だから年月がたったお米の味は、保管場所で大きく変わります。
日本の備蓄米の倉庫は、温度湿度をちょうどよく保って乾燥が一気に進まないようにしているんですよ。
でんぷん やわらかさを左右します
お米の食感を1番わかりやすく左右するのは、「硬い」「軟らかい」ではないでしょうか。
何がお米の「硬い」「軟らかい」を左右するかというとでんぷんの成分が関わっています。
お米のでんぷんの主成分は、アミロースとアミロペクチンという2つがあり、
この2つのバランスによって粘り、やわらかさが変わってきます。
でんぷんのバランスは品種の特徴が大きく出ます。
コシヒカリでアミロースが20%前後です。
そこからアミロペクチンの割合が多いと粘りのあるお米になります。
例えばもち米は、でんぷんが全てアミロペクチンなので粘りが強くてお餅になります。
ミルキークイーンには、このもち米の遺伝子を組み込んだお米でアミロペクチンの割合がとても高いのでモッチモチ食感になっているのです。
逆にアミロースが多いとパラパラとした、硬めのお米に感じます。
ハナエチゼンは、アミロースが多い方なので硬めのお米ですね。
平成5年の大冷害の時に、日本がお米不足になり緊急輸入したタイ米などはこのアミロースが多いお米でした。
輸入したタイ米は粘りの極端に少なく、食べた日本人が一斉に「まずい!」と騒いでしまいました。
しかし、タイの国民にすればその粘りの少ないお米こそが美味しいお米だったのです。
このように、人によって感じる「美味しさ」は、違うので自分にあったお米が見つかるといいですね。
たんぱく質 粘りに関わってきます
たんぱく質は、人間にとってとても大切な栄養素の一つです。
しかし、お米のたんぱく質は、ご飯を炊いた時にでんぷんが膨らむ作用を抑える働きがあります
たんばく質が多いお米は粘りが弱くなり、逆にたんばく質が少ないと粘りのあるお米になります。
日本人は、粘りのあるお米を美味しく感じる傾向があるので、
低たんぱく質のお米が一般的には美味しいと言われます。
お米をたくさん収穫するための簡単な方法は肥料をたくさんあげることです。
しかし、肥料を必要以上にやると、この粘りを弱くするたんぱく質が増えてしまいます。
ちょうど良い量の肥料を見極めるのも農家さんの技量なんですね。
脂質 お米の新鮮さのバロメーター
いわゆる米油です。
お米に含まれる量は、とても少なく、多くが玄米のぬか層に含まれています。
この脂質ですが、お米の保管状態が悪いと酸化が進み、味の低下を引き起こします。
いわゆる古米臭と言うのは、この脂質が酸化したにおいです。
酸化は玄米の状態で保管した方がゆっくりと進み、玄米を精米して白米にすると進むのが速まります。
だから精米してすぐのお米のほうが美味しく感じるのは、このことも要因の一つです。
なのでお米は、1か月以内で食べられるくらいの量で白米を購入するか、
玄米で保管して小分けに精米するのがおいしく食べるコツです。
その他 実は栄養たっぷり
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛、食物繊維が含まれています。
これらは玄米の米ぬか層に多く含まれています。
だから玄米は、いわゆる「完全食」と呼ばれ多くの栄養をとることが出来ます。
江戸時代に白米を食べるようになって、ビタミンB1不足により多くの江戸っ子が脚気になってしまったことは、有名な話です。
当時は、なぜ脚気になるのか原因が分からなかったのですが、参勤交代で江戸のお屋敷から藩に戻っていつもの玄米食にすると直ったところから「江戸わずらい」と呼ばれていました。
食糧事情が悪くおかずでとることが出来る栄養が限られていたため、多くの栄養をとれる玄米食から白米に移行しただけで栄養不足に陥ってしまったのです。
さらに、当時の江戸っ子が食べていた白米を「銀シャリ」と呼んでいましたが、今のようにきれいに精米する技術がまだないので、ぬか層がだいぶ残っていたそうです。
そんな玄米に近いお米なのにも関わらずビタミンB1不足になるのですから、玄米からとれる栄養の多さには驚きですね。
新米の採れる時期
お米は秋に収穫するものと思っていませんか?
え!?違うんですか?
意外に品種、産地によって収穫時期が大きく違っているんですよ!
品種によって早く収穫出来る「早生(わせ)」、
中間に収穫出来る「中生(なかて)」、
遅くに収穫出来る「晩生(おくて)」に大きく分かれます。
さらに全国で収穫時期が違うので、早い産地では7月後半から、遅い産地で11月まで幅があります。
石川県では、ミルキークイーンは、「中生」でコシヒカリと同じで9月ぐらいです。
ひとめぼれは、「早生」で8月後半、
ハナエチゼンは、早生の中でも早い「極早生」で盆明けの8月中旬から美味しい新米を食べることができますよ!
なぜ収穫時期が異なるお米が出来たか?
異常気象等で全滅してしまうリスク分散のため
稲には、気候変動に弱い生育ステージの時がいくつかあります。
・田植え直後の苗の弱い時
田植えの時には根っこが切れたり、それまでの育苗の環境から田んぼにかわります。
その時に極端な低温や強風に晒されると、適応するの時間がかかり生育に支障が出てしまいます。
・穂が出て開花受粉する時
開花時の低温は、花粉の花粉管が伸びず受粉しません。
さらにこの時に強風だと花粉が飛んでしまいやはり受粉出来ずにお米が出来ません。
・穂が登熟している時
穂が伸びて来て登熟期に低温に晒されると未熟米が増えます。
逆に高温に晒されるとお米が割れて胴割れ米やお米が白く濁る乳白米が増えます。
お米に限らずこのリスク回避のために大昔からお百姓さんは、収穫時期をずらして農作物を栽培して来ました。
江戸時代の飢饉が起きた原因は、いくつかの藩でこのリスク回避を無視して高く売れるお米だけを栽培させた結果、異常気象による低温で全滅してしまった結果と言われています。
その経験から収穫時期の異なるお米がたくさん育種されて来たのです。
市場で一番高く買ってくれる時期のお米が必要
石川県は、早場米地帯として有名です。
全国的には、田植えは、6月、稲刈り、10月と言ったところを早場米地帯の石川県は、田植えは、5月前半、稲刈りは、8月後半からスタートします。でも石川県、当時の加賀藩も江戸時代までは、全国と同じ時期に田植えをしていました。
しかし、そのお米が不味くて大阪の米市場で安く買い叩かれてしまいました。
そこでお米市場の早い時期にお米を出荷して、高く買ってもらおうと早生米を作り始めたことが始まりです。
早生の苗は、まだ寒い4月前半に種まきをします。
特に北陸は、4月前半は、まだまだ寒いので通常の育苗では、育ちません。
そこで「折衷苗代(せっちゅうなわしろ)」という方法を考え出しました。
当時は、田んぼ細く直線状に土を盛り上げて、そこに種籾をまいて間に水を引いて苗を育てていました。
折衷苗代は、そこに竹弓を挿し、油紙をかけてトンネルを作り保温して育てます。
石川県でも、昭和44年頃に田植え機が開発されて、育苗箱を使って種まきするようになるまでこの折衷苗代で育苗していました。
現在はおおう資材は油紙からビニルに代わり、竹弓は鉄パイプに変わりビニルハウスでの育苗なりましたが、原理的には江戸時代と変わりありません。
こうして時期に合わせて育てられた早生のお米は、今も変わらずより早く新米を発売したいお米屋さんや、いち早く新米を食べたいお客様に好評です。
同じ時期に一度に稔っても収穫し切れない
最近は、大規模経営の農業法人が増えて来ました。
林さんちも45ha以上(東京ドーム10個分)田んぼの面積があるので、
収穫時期が異なるお米を栽培しないと収穫が間に合いません。
収穫にちょうどいいタイミングは1週間もありません。
お米は、収穫が早過ぎると「未熟米」が多くなります。
逆に遅れ過ぎるとお米が割れる「胴割れ米」が発生します。
そんな中、秋には台風がたくさんやって来ます。
ゲリラ豪雨も多発して秋雨前線も停滞することがあります。
最近の稲刈り機械のコンバインは、高速化しているので昔より速く刈れますが、
それでもその合間を縫って適期に刈るのが難しくなっています。
そのため少しずつ収穫時期をずらすために異なる品種を育てるのです。
林さんちより経営規模の大きな農業法人は、「超極早生」「超晩生」ともっと早くに田植えをしてもっと遅くに収穫出来るお米を栽培してさらに時期をずらしています。
大事なお米の表示について
買ったお米の表示って読んでますか?
お米の表示ってお米だけだから添加物とかもないですし、あまり見ていないですね
それではこの機会にどのようなことが書いてあるか説明しましょう!
お米の表示は、法律で厳しく決められていて、文字の大きさまでも指定されています。
そこには、「産地、品種、産年」「内容量」、
白米は、「精米年月日」、
玄米は、「調整年月日」、「販売者」が記載されています。
例えば林さんちのお米だと産地は、もちろん石川県です。
品種は、「ハナエチゼン」「ひとめぼれ」「ミルキークイーン」などと記載されます。
しかしここに品種名を記載できるのは、石川県で登録された品種だけです。
それ以外のお米は、どうなるかと言うと「複数原料米」と記載されてしまいます。
例えば北海道の「ゆめぴりか」を林さんちで作っても名を名乗れません。
じゃあ表示じゃなくて米袋のラベルに書いちゃえ!と表示してしまうと、それも「メリット表示」と呼ばれ法律違反になります。
つまりお米のラベルには、「お米」としか書けずお客様は、何のお米か分からなくなります。
「ハナエチゼン」「ひとめぼれ」「ミルキークイーン」は、石川県で登録があるから名乗れるお米なのです。
玄米30キロを購入するとお米の表示の他に「検査証明書」が袋に記載されています。
そこに〇や△のハンコが押してあります。
検査証明
これは、収穫した玄米を袋詰めした際に必ず米検査の資格を持った人が、
お米の品質を判定することになっています。
枠内の点の数が等級になります。
この米検査をへて初めて品種名を認められます。
そしてこの検査をしていないお米を「未検査米」と呼びます。
この未検査米もはやり品種名を名乗れなくなります。
なぜこんなに厳しくなっているかと言うと大昔から食品の偽装が後を絶たないからです。
だから事件が起きる度にどんどん厳しくなっています。
さらに表示の中でも林さんちの女王さまミルキークイーンは、無農薬米なので「特別栽培米」として表示が追加されています。
特別栽培表示
林さんちには、ありませんが有機栽培米として育てられたお米は、有機JASの表示もされています。
これで、少し詳しくなったので今度お米を買う時に見て、どんなお米かチェックしてみてくださいね。
美味しく食べるための炊き方
そういえばお米をとぐときってどれくらいやればいいんですか?
何回やっても水がにごるからやめ時がわからなくって
実はあのにごりはでんぷんが溶け出しているので、
ぬかを落とす意味では数回の水替えでいいんですよ。
そうだったんですか!
知らずにぎゅっぎゅっとしっかりやってました…
それでは美味しく炊くコツをお教えしましょう。
- ご飯の炊き方ですが最近の精米技術の進歩は、凄いので昔のように「米研ぎ」でゴシゴシしなくても、水をいれてグルグルとかき混ぜ水を捨てるを2~3回くり返すだけでOKです。
まさしく「洗米」で十分です。そして1回目の米研ぎで入れる水がとても重要になります。
一回目に入れた水を一番多くお米が吸うことになるので、味に影響を与えると考えられています。
林さんちのお客様もミネラルウォーターなど、こだわりの水をいろいろと1回目の米研ぎで使われているようです。
林さんちは、霊峰白山の伏流水を汲み上げた美味しい水で炊いてます。 - 炊くときの水加減ですが、少しの水加減の違いでやわらかめか、硬めか変化します。
もちろん品種の特性以上に変えることはできませんが、少しの水加減の違いでけっこう変わります。
コシヒカリ以外の品種でも、まずは炊飯器の内釜のメモリにしたがって標準で炊いてみましょう。
そして、炊き上がりを食べてみて、好みの硬さに水加減を調整するといいでしょう。
例えば林さんちのお米だと同じ水加減でもやわらかめに炊き上がる傾向にあるという声をお客様からよくお聞きします。 - 浸水は夏場は、30分、冬場は、60分と言われています。
この浸水が長過ぎると雑菌が繁殖すると言われているのと、中のでんぷんが外に溶け出してしまうと言われています。最近の炊飯器は浸水時間もこみでやってくれるのも多いと思います。
炊飯器にたよらず浸水した場合は、早炊きモードで炊くと良いでしょう。 - お米のやわらかさは炊飯器のモードや炊き方によっても変わります。
最近の炊飯器だとそれぞれの品種専用の炊飯モードがあるものもありますね。
特に難しく考えなくても取扱説明書どおりに炊けば、美味しく炊けます。
林さんちで使っている高級炊飯器では「極み炊き」というモードがあり、コシヒカリを炊いて試してみたところあまりにも軟らかくて驚きました。林さんちは固めのご飯が好みなので、それからは標準モードで炊飯をしています。
同じ品種でも水加減、炊飯モードでやわらかさが変わるので、自分なりの好みの炊き方を見つけてみてくださいこだわる方は、少しコツが必要ですが土鍋炊飯、圧力釜炊飯で炊いてもそれぞれの美味しさがあります。
さらに炊飯器を持たないまたは、持ちたくないシンプル主義の方は、「普通の鍋」でも美味しく炊けます。
普通の鍋炊飯は、台所が凄くスッキリするので意外に病みつきになるようです。 - 最後に忘れてはならないのが炊き上がったあとすぐにお米をかえすこと。
炊き上がった後にそのままにすると蒸気でむれてしまいべっちゃりとしたお米に。
縦に十字にしゃもじを入れて、4分割してそれぞれかえしてひろげ、蒸気を飛ばしてあげます。これで美味しいご飯の出来上がり!
米粒をつぶさないようにふわっと盛り付けるとさらにお米の粒立ちが感じられて美味しく食べられます。
長く保温をすると酸化がすすんで味が落ちるので、残ったご飯は早めに一食分ずつに分けて冷凍すると、便利で解凍しても美味しいです。
あともっとこだわりの炊飯をしたい方は、以下の方法も加えると良いです。
〇米研ぎは、炊飯器のお釜は、使わずボウルや米研ぎ専用のボウルを使う。
これは、美味しいお米を炊くためではなく、炊飯器のお釜を傷つけないためです。
他にもお釜を傷める原因になるのは、使った後の洗う時と考えています。
お皿を水に浸けておくのにお釜に放り込んでおいたり、粗いスポンジでゴシゴシしたりするとダメージが大きいです。
せっかく買った美味しく炊ける高級な炊飯器、長く大事に使いたいですね。
〇研ぎ終わったら一旦ザルに入れて水を切って5分。
効果としては、浸水したままだと雑菌が繁殖するとか均等に吸水するためと言われています。
あと洗米した水を切って「こだわりの水」で炊飯する意味もあります。
ただしあまり長時間するとお米の表面が乾燥するのでするにしてもほどほどが良いと考えています。
ギャバの凄い効能
お米の浸水には、大事な意味があります。
浸水することによって、お米にギャバ(ガンマアミノ酪酸)成分が増えるのです。
・血圧の調整効果 高血圧を下げるだけでなく低血圧も上げる効果があります。
・ストレスの軽減 脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やし脳細胞の台車機能を高めます。
そもそも人間は、ストレスを感じるとギャバを脳内で生成して和らげようとします。
しかし多くのストレスに晒される現代社会では、不足がちになります。
そのギャバをお米から摂取できるのです。
ギャバは玄米で食べると白米をたくのに比べさらに3倍、発芽玄米にすると13倍に増えるのでこちらも興味があればおすすめです。
日本人がお米を主食として来た民族であるからこそストレスに負けず、みんなで話し合い、一緒に進んでいくという「和を以て貴しとなす」という言葉があるのだと思います。
ということで、色んな品種からお米の炊き方までお話してきましたが、買うお米の参考になったでしょうか?
ハイ!
さっきおすすめされた家族用にひとめぼれを10kgと、
自分用に女王さまミルキークイーン300gを買っていこうと思います。
ありがとうございます!
また気になることがあればお教えしますよ\(^o^)/
あなたもあなたにピッタリのお米で美味しい食卓を!
株式会社 林農産
昭和63年4月1日設立
〒921-8833 石川県野々市市藤平160番地
米、大豆の生産、農作業請負、餅加工販売、味噌加工販売を行っています
23世紀型お笑い系百姓をかかげ未来の子供たちのために楽しく農業をしています