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林さんちのあぐらぐち物語 2011年 睦月3号
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2011年 睦月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
町内会の総会が、周りで続いています。民主主義ってこんな足元から成り立
っていることを感じます。林さんちの地区でも総会終了、社長が昨年、町内会
長で大変でしたが、これでようやく一段落です。次は、新年度に向けて始動を
開始します。さあ今年の営農計画は、どうしましょうか?その後には、野々市
町が、野々市市になります。その準備もしておかないといけません。
************ 新HPオープン! *********
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在庫メーター 空←????????????????→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・ゴパンに電気が走る
最近、サンヨーのGopan(ゴパン)を手に入れた農家の仲間がいます。ご存
知かもしれませんが、あまりの人気に生産が追いつかずに、販売を停止中とい
う商品です。林さんちでも、2年前に米粉パン工場を建設しようと目論んだこ
とがあるので、このゴパンの快挙の大きさは、非常に良く分かります。サンヨ
ーさんでも、まさかこんなに反響があるとは、思いもしなかったのでしょう。
同じようなことが、昨年、「カップヌードルごはん」でも起きました。やはり
日本人は、まだ「ごはん」という響きがDNAレベルで反応する国民なんだと
うれしくなりました。
ゴパンを購入した農家さんでは、毎日、違う仕様でパンを作って実験を繰り
返しているそうです。通常のグルテンを入れたパン、そしてなんと白米だけ、
玄米だけでも、パンになるというのですから凄い話です。しかし米粉パンから
林さんちが撤退した原因は、3千年以上の歴史のある小麦粉パンに、たかだか
十年やそこらの歴史の米粉パンが太刀打ちできないからです。最初は、私も、
最近の農政で行われている新規需要米の流れの中で、簡単に思って米粉パン工
場の建築を思い立ちました。そして多くの農業者や地域で、米粉パンを作り始
めていました。米粉パン工場建築にあたり、いろいろな米粉パン工場を訪ねて
食べてみました。
しかし調べれば調べるほど、米粉は、パンに向かないということに気づくの
です。米粉は、水をどうしても吸ってしまいベットリした重いパンになりがち
なんです。米粉について勉強すると、そのベットリする原因は「でんぷん損傷
率」の高さと知りました。多くの米粉製造機械は、白米を臼で削ってミクロン
単位のメッシュで選別するタイプです。それでも、百万円から数千万円するよ
うな機械や工場でないと作れないのです。しかも自前の米粉パン工場で米粉を
作るとなると、そんな高価な機械は、買えません。すると結局、安価な性能の
低い機械になりがちです。そうなると出来上がる米粉は、でんぷん損傷率の高
い、しかも粒の大きさが大きく、サイズもバラバラになります。
こうなると、どうあがいても、米粉パンの味は、落ちてしまいます。そのこ
とに気づかずに、多くの農業者が新規需要米の開発、地域おこしという名目で
補助金をもらって米粉パン工場を各地に作りました。しかしもてはやされるの
は、最初だけでそのうちどうしても先細りになってしまいます。今、生き残っ
ている米粉パン工場は、性能が高い米粉を使用しているか、経営者の熱意が、
高いと感じます。では、パンに合った高性能の米粉は、いったい何?というと
でんぷん損傷率の低い米粉です。林さんちの「超普通じゃない米粉」は、米粉
の中でも、かなり高性能ですが、損傷率は、低くありません。だからてんぷら
粉やケーキと言ったように、使用法を限定しているのです。
じゃあその「でんぷん損傷率の低い米粉」を作ればいいじゃない?となるの
ですが、これが簡単ではありません。一番、合った方法は、水研ぎや水搗きと
言った水の中に溶かし込んで、それを乾燥させて粉にする方法です。でもこの
方法は、機械が大掛かりになり経費も非常に高くつくので、コストに合いませ
ん。ただでも高価な米粉パンがもっと高価になってしまいます。そしてゴパン
を購入した仲間が「林さん、なんでゴパンが素晴らしいか分かりますか?ヒン
トは、水」と言われて、脳みそに電気が走りました!
答えは「でんぷん損傷率」つまり高額な機械も設備も要らない、直接、お釜
で水とお米で粉々にしてしてしまえば、自動的に「でんぷん損傷率の低い米粉
」が出来てしまうのです。結局、水を使うとその処理や、次の乾燥に設備費が
かかるのを、ゴパンの製造過程に組み込んでしまうことにより、一石二鳥の効
果が出るのです。これを開発した担当者の方は、天才ですね。食生活が変化し
てご飯を食べる人が減っていると嘆く前に、一歩進んで、ご飯をゴパンに進化
させてくれました。もう、このことを知ってしまうと、どうしてもゴパンが欲
しくなりました。しかしネット通販で、2〜4倍の高値で取引されている現状
では、少々腰が引けています。サンヨーさん、頑張って製造お願いしたします。
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、農閑期の方が忙しい
この冬の時期、昔の農家は、コタツに入ってみかんを食べながら青色申告の
伝票整理でもしている頃でしたが、今の農家は、冬のこの時期の方がかえって
忙しい。林さんちも、現場では、餅つきが毎日行われているし、社長も各種の
会合や講演会で毎晩出て歩いています。田植えや稲刈りと言った農繁期の方が
生活がシンプルで、農閑期の忙しなさに比べれば、非常に気が楽です。その各
種会合の中で、野々市町稲作受託組合の役員会が、先日行われました。
議題は、借地料と農作業料金の改定、新規の田んぼの担い手について、と言
ったものでした。借地料と農作業料金の改定の借地料に関しては、2年前に改
定したこともあり、今回改定を見送りました。しかし農作業料金の値下げの要
望が組合員からあって話し合いが持たれました。どうも近隣の地区に比べて野
々市町の農作業料金が、2割以上高額だと言うのです。しかしそれを、2割減
らして、近隣と同じにして欲しいというのです。
恐らくお客様から、野々市の料金は高過ぎるというクレームがあったのだと
思います。しかし林さんちのお客様の地域は、超市街地が多くて、今までの作
業料金でも安いくらい。そこで林さんちのような市街地の作業料金は、今まで
どうりという条件を付加してもらいました。でも他の地域も、似たり寄ったり
のはずなんですが、果たしてあの作業料金でコスト的に合うのか逆に心配にな
ります。トラクターは、5百万円前後、田植え機2百万円前後、コンバイン7
百万円前後、乾燥施設で1千万円以上と言った高額機械を使用してしての農作
業は、稼動時期が1ヶ月にも満たないはずです。お客様にしてもこれらの固定
資産を持たずに、出来るのは、多少の高い安いの問題ではないと感じるのは、
私だけでしょうか。
次の新規の田んぼの担い手は、かなりの大問題です。野々市町と白山市の境
で、新規の田んぼが3haほど出たというのです。それまで耕作していた専業
農家が、高齢化と後継者不在で手放したのです。ついに兼業農家ではなくて、
専業農家までその波がやって来たのかと思うと、ブルーになる事件です。しか
しながら、その地域は、林さんちの地域からは、国道で隔てられた場所にあり
とてもじゃないけど、トラクターを走らせて行けません。
しかも聞くと現在進行中の区画整理事業が、5、6年で、その田んぼも開発
されると聞き、さらにブルーになりました。林さんちでも、区画整理事業に飲
み込まれて、開発された田んぼがたくさんあります。区画されてお店や住宅が
建った中でも、5、6年程度を経て林さんちに田んぼとして生き残って戻って
来た田んぼもあります。でもこの区画整理事業の後の田んぼを、「田んぼ」と
して蘇らす苦労がどれだけ大きいかは、やったものしか分かりません。
結局、この担い手の問題は、地域の兼業農家と白山市の専業農家に、お願い
するという実に、腰の引けた結論になりました。しかしこうやっているうちに
も、近隣の農業をやっておられた方が、病気や怪我で、林さんちに耕作を申し
込んで来られます。もし林さんちが、困難を覚悟で、今回の区画整理事業に入
る田んぼの担い手になった場合、逆に、このように申し込まれて来る方を断ら
ねばならなくなります。この1月〜3月の春作業が始まる間に、そんなギリギ
リの決断の連続になると思います。昔みたいに、コタツでみかんをむいている
ような生活は、今では夢物語になってしまいました。それでも一枚でも田んぼ
を残すための救世主でありたいと考えて頑張ります。
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成22年産 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 241袋/365袋 66% 9月27日
普通じゃないコシヒカリ 336袋/490袋 68% 9月10日
普通のコシヒカリ 379袋/647袋 58% 9月10日
ハナエチゼン 170袋/245袋 69% 8月25日
ひとめぼれ 172袋/245袋 70% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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